感情の不思議~気づきへの昇華~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

進学や結婚、昇進など、喜ばしい筈の出来事が不安やストレスに繋がることがあります。

たとえば、私は志望の高校に合格して以来、学校生活に慣れるまで「友達はできるかな?」「いじめはないかな?」と心配していました(結果的に取り越し苦労でした)。結婚寸前になって「自分が相手でいいのかな?」という不安から婚約者に自分から連絡できなくなりました(呼び出されてめちゃめちゃ怒られました)。

環境の変化による緊張・重圧・人間関係の問題など、様々な要因が挙げられますが、何らかのネガティブな「気づき」が大きく関わっているような気がします。

友人関係や成績、生活観や性格の不一致、部下との不仲、適性、その他、進学・結婚・昇進をして初めて向き合う「気づき」です。

 

殴られたり(今の時代はご法度ですが)、厳しく言われたりしたことで却って安心感を得ることもあります。

それは、ネガティブになりがちな事実を「気づき」に昇華(物事が一段上の状態に高められること。心理学で言う防衛機制の「昇華」とは異なる)させることで起こり得るのではないかという気がします。

昔の刑事ドラマでは、部下が上司に殴られて「ありがとうございました」と礼を言うシーンもありました。

「殴る」という行為が、自分の人としての過ちを正し、大切なことへの気づきを促すためのものだと理解したからだと思います。

私自身、子供の頃、妹を突き飛ばして父に足蹴にされ、痛い・悲しいなどではなく、「父は妹を大切にしている」と安心しました。

その奥にある「妹を大切に思っている」という自分のモノサシがそうさせたのではないでしょうか。

 

出来事を「気づき」に昇華させることで、感情はポジティブにもネガティブにも変化し得ます。

いずれの感情も受け入れ、「気づき」があったことを認め、自分を労わってあげてください。

「気づき」への対処が一人では困難な時には、心理カウンセラーがお手伝いできることもあると思います。

 

お楽しみ様でした。

出来事を「気づき」に昇華させることで、感情はポジティブにもネガティブにも変化し得ます。だから、感情って不思議ですね。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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