矛盾と葛藤~高みを求めて~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

誰の心にも、矛盾(二つの物事が食い違っていて、辻褄が合わないこと)や葛藤(心の中に相反する動機・欲求・感情などが存在し、そのいずれをとるか迷うこと)があると思います。

かなり古い話ですが、歌やCMにも「憎い。恋しい」「痩せた~い。でも、食べた~い」「不味い!もう一杯!」などといった気持ちが盛り込まれていたように、元々人間とはそうしたものなのでしょう。

 

生憎、私は言われたことありませんが、「嫌い。だけど、好き」

異性に対する複雑な感情です。

他者の意見を認めつつ自分の意見を曲げない。

確固たる信念の証かもしれませんが、ただ「人の言うことが聞けない」だけでは困ります。

「悪くはないが、物足りない」

料理や芝居、その他あらゆるものを評していう言葉です。

 

「好き」と「嫌い」、「他者を認める」と「自分を曲げない」、「悪くない」と「物足りない」

言っていることは矛盾していますが、そこには、高みを求める葛藤があると思います。

「好き」「他者の意見を認めている」「悪くない」という気持ちに嘘はない。

しかし、受け入れられない部分に対して「だけど、ここは…」というところで葛藤が生じる。

「好き」だからこそ、「他者の意見を認める」気持ちがあるからこそ、「悪くない(いい)」と思えばこそ、「もっと好きになりたい」「もっと自他ともに納得のいくよう考えたい」「もっといいものになる筈だ」と高みを知らず知らずのうちに求めているからなのでしょう。

 

「憎い。恋しい」は、それだけ「好い人」を想っている愛情の高み(憎いけれども嫌いになれない、という葛藤)。

「痩せた~い。でも、食べた~い」は、きちんと食べても痩せられるものを、という商品開発の高み(痩せたいが食事を減らしたくない、という葛藤)。

「不味い!もう一杯!」は、体に良いから不味くても飲む、という健康への意識の高み(不味いものは飲みたくないが健康のためには飲まなければ、という葛藤)。

そうとも言えそうな気がします。

 

そして、あらゆることに対して、高みを求めて矛盾と葛藤を繰り返した結果、いつか結論を出せるのだろうと思います。

 

巨人ファンだった自分が、それなのに時に阪神を応援するという矛盾と葛藤を繰り返した結果、今の自分に落ち着いたように。

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お楽しみ様でした。

人が抱え続ける「矛盾」と「葛藤」。それは、より高みを求めるあくなき向上心の証ではないでしょうか。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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