「ミスした自分」の許し方~その奥にあるもの~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
人間には「ミス」がつきもの。
「ミス」のない人間はいませんし、「ミス」は次のステップに向けての学びになる。
だからこそ、人間の成長には限界がない。
私は、そう思っています。
とはいえ、誰しも、「ミス」はしたくないでしょうし、したらしたで、人は様々に反応します。
素直に認めて訂正・謝罪する。
「誰にでもあること」「大したことじゃない」と気に留めない。
素直に認めず開き直る・他の誰かのせいにする。
大体、こんなところでしょうか。
「素直に認めて訂正・謝罪する」のは「ミス」した時の理想的な対応には違いないと思いますが、問題はその先。
「ミスした自分」を責めてしまい、メンタルに不調をきたしたり、次の「ミス」への呼び水となることが実際にあります。
私自身、それで長きに亘って苦しんだ苦い経験があります。
「ミス」した時、およそ次のようなことを考えるでしょう。
①「ミス」した原因は何か(自分の責任?不可抗力?外的要因?)。
②「ミス」を繰り返さないためにどうするか(対策を練る)。
③「ミス」を今後に活かせるか(成長のきっかけにする)。
④「ミス」に至った行動の目的は何か(心の奥に何があったか)。
⑤そもそも本当に「ミス」なのか(誤解や行き違いはないか)。
「ミスした自分」を許せずに責めてしまう人は多いでしょう。
かつての私もそうでした(今も若干その傾向が残っていると言えなくもないですが)。
④と⑤は、そんな人達が自分を許すための大事なステップだという気がします。
そもそもの目的が、誰かや何かのためだったり、そうしたことを真剣に考える過程で起こったことであれば、「ミス」を訂正し改める必要はあっても、その奥にある目的や気持ちに責められるところはない筈です。
怠け心や物事へのいい加減な取り組み方が招いた結果でない限りは。
また、意思の疎通や説明の不足が原因で周囲に「ミス」したように思われることもあるでしょう。
それについては、その原因を反省・修正することは必要ですが、「ミス」だとは考えず、周囲が思っているような自分ではないことを認め、周囲の評価は受け流せばいい。
そうしたことができるようになってから、私は、「ミスした自分」を反省はしても、許さずに責めるようなことはしなくなりました。
たとえ「ミス」しても、都度反省し、原因を追究する。取るべき責任があれば取る。同じ轍を踏まない。それだけのこと。
それができていれば、そこに到る行動の奥に悪気や疚しいところがなく、人を思い何かを思う気持ちに恥じるところがなければ、周囲がどうあれ、いつまでも「ミスした自分」に執着する必要はない。
そんな暇があれば、さっさと次のステップに移動し、有益な動きをする。
それが、私の「『ミスした自分』の許し方」です。
お楽しみ様でした。

「ミスした自分」を責める暇があったら、さっさと次のステップに移動し、有益な動きをする。無論、必要な謝罪や修正は怠らずに、ですが。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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