他人の意見+自分のアイディア=新しい意見~連想と結合~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

♪一人より二人がいいさ 二人より三人がいい

♪力も夢も そして勇気も それだけ強くでかくなる

特撮ドラマ「太陽戦隊サンバルカン(1981年)」のエンディングの歌い出しです。

力を合わせて一つ事に取り組む素晴らしさを感じさせてくれる熱い歌詞です。

 

学校や職場、或いは趣味のサークル等のグループで或る問題について自由闊達にアイディアを出し合うことも多いと思います。

力を合わせて意見を出し合えば、素晴らしい結果や更なる団結につながることがあります。

 

今から四十年前、高校2年生の文化祭。

私のクラスでは、歌手、アーティストの展示を行うことになりました。

ポスターや飾りつけなど至ってシンプルな発想ですが、面白味には欠けます。

何か、もっと盛り上がる企画が必要でした。

 

そこで、ある日、音楽室で授業の前に私の周囲に男子生徒有志が集まり、アイディアを練りました。

学芸委員というクラスの中でも文化祭の中心となって動かねばならない立場にあった私が、友人一同に協力を求めたのです。

まず最初に、有志の中のギターの得意な友人に、お客様の前で彼にギターを弾いてもらうという案が出ました。

それだけでも、なかなかナイスな企画でしたが、そこで黙っていられないのが私の性分。

「○○君一人に面倒はかけん。俺は歌う」と宣言しました。

こうして、「○○君にギターを弾いてもらう」という最初の意見に「自分が歌う」という自分のアイディアを加え、ギターを弾いてもらう、という最初の意見から、ギターに合わせて歌を唄う、という意見、新しい意見として昇華させたのです。

 

この時のように、他人の意見を聞き、それに触発され、連想を働かせ、或いは他人の意見に自分のアイディアを加えて新しい意見として述べるというやり方。

これが、ブレーンストーミング(脳の嵐:新たなアイディアを生み出す方法の一つ)の4つの基本原則の一つ「連想と結合」です。

 

「連想と結合」には、他人の意見を聞く柔軟な姿勢と、それを新しいアイディアに昇華させる発想力が必要不可欠です。

また、この時の私のような自由奔放さと、それを批判せずに受け入れる周囲の姿勢、これもまた大切です。

もし、この時、私に、彼のギターに合わせて歌を唄う、という発想がなかったら、あったとしてもそのことをみんなの前で言えていなかったら、言ったとしても受け入れられなかったら、「○○君のギターに合わせて自分が歌う」という新しい意見は成立しなかったでしょう。

そうなると、あの文化祭の大盛り上がりステージは開催されなかったことになり、それをきっかけとしたクラスの纏まりも起こり得なかったかも知れません。

この時は、クラスの女子生徒有志が、恥ずかしいからと私が止めるのも聞かず、黒板にでかでかと「Mr宇野オンステージ~唄は流れる あなたの胸に~」と書き立ててくれ、クラスの団結の和は更に広がっていったのです。

 

私は、組織に英雄は必要ないと思っています。

一人の力には限界があり、また、その一人が倒れた時、他の誰にも対応できないようでは組織が回らないと思うからです。

♪一人より二人がいいさ 二人より三人がいい

♪力も夢も そして勇気も それだけ強くでかくなる

正にこれだと思います。

 

他人の意見+自分のアイディア=新しい意見

お互いに認め合って一人一人の力を最大に発揮できる状況を常に作っておけば、一人の英雄に頼らず、団結を力として、フルパワーで組織は機能すると思っています。

カウンセラーも、基本的には個人の力で動いていますが、大きな問題には総力を結集して立ち向かうのです。

 

お楽しみ様でした。

お互いに認め合って一人一人の力を最大に発揮できる状況を常に作っておけば、一人の英雄に頼らず、団結を力として、フルパワーで組織は機能するのではないでしょうか。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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