私のアイドル・僕のマドンナ~相手の大切なものを共に慈しむ~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
私は、コミュニケーション欲求や承認欲求のない人はいないのではないかと思っています。
人とコミュニケーションを取りたい。人から認められたい。はもちろん、構わないでほしい。自分が自身を立派だと思っていないことを受け入れてほしい。これもコミュニケーション欲求や承認欲求のうちだと私は考えています。
自分を立派だと思っていないのは、真摯に自身を見つめ厳しく自己評価している証。
人として大切な姿勢であり、そこに批判や他者の考えの押し付けなど決してあってはならないことではないでしょうか。
「自分を理解してほしい」という気持ちは誰にでもあるでしょう。
つまり、自分と同じその気持ちが相手にもあるということです。
それなのに、その前提に立たず、お互いに自分の気持ちばかり尊重して言い募る。
コミュニケーション欲求や承認欲求が満たされないが故にカウンセリングを受ける方もおられるようですが、他者に求めるばかりで自分は他者に何も与えていないケースを経験することもあります。
何より、人それぞれに「大切なもの」があり、相手の「大切なもの」を自分も大切に思わないのであれば、コミュニケーション欲求や承認欲求の充足は有り得ないのではないか。
カウンセリングだけでなく、様々なケースを見てきて、私の中では段々にその思いが強くなってきています。
特に、カップルカウンセリングの場合、相手と良好なコミュニケーションを取りたい。お互いに大切な関係であり続けたければ、「本当に相手を大切に思うのなら、相手の『大切なもの』を自分も同じように大切にすること」。
よくある例が、愛する人の親兄弟や友人、周囲の人々を自分も同じように大切にする。友好関係を築くように努める。ということでしょうか。
それが一番大切なことではないか。そんな気がします。
私は、自己評価として人並み以上に艶福がないと思っていますので尚更ですが、一度つながった縁は大切にしたいといつも考えています。
故に、自分を含めて誰もが縁でつながった相手のことを「私のアイドル(崇拝される人)・僕のマドンナ(憧れの女性)」として大切にしたいものだという気持ちがあります。
そして、アイドルやマドンナは自分一人だけの存在ではないため、自分以外にも目を向けるところや大切なものはあろ。それを、自分も同じように目を向け大切にする。
「相手の大切なものを共に慈しむ」。その気持ち・姿勢が必要ではないか。私はそう感じています。
大切な縁でつながっている相手を「私のアイドル・僕のマドンナ」として、「本当に相手を大切に思うのなら、相手の『大切なもの』を自分も同じように大切にすること」。そこに初めて良好なコミュニケーションが成立するのではないでしょうか。
「私のアイドル・僕のマドンナ」
縁あって一緒にいる相手のことをこう意識することで、より一層愛しく大切に思え、良好なコミュニケーションにつながれば。そして、いつか自分も誰かとそういう縁を紡げれば。そう願っています。
お楽しみ様でした。

コミュニケーション欲求や承認欲求には様々な形があり、自分を立派だと思っていないのは、真摯に自身を見つめ厳しく自己評価している証。その人として大切な姿勢に批判や他者の考えの押し付けなど決してあってはならない。そういう考え方もあっていいと思います。人それぞれに「大切なもの」があり、相手の「大切なもの」を自分も大切に思わないのであれば、コミュニケーション欲求や承認欲求の充足は有り得ないのではないか。大切な縁でつながっている相手を「私のアイドル・僕のマドンナ」として、「本当に相手を大切に思うのなら、相手の『大切なもの』を自分も同じように大切にすること」。そこに初めて良好なコミュニケーションが成立するのではないでしょうか。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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