組織はみんなで成り立つ~5人揃って、ゴレンジャー!~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
「ゴレンジャー理論」ってご存じでしょうか?
組織の中には「役割」があり、リーダーだけでは立ち行かないということです。
これが、「ゴレンジャー理論」の考え方です。
簡単に説明しますと、「秘密戦隊ゴレンジャー」は戦隊ヒーローの元祖。
1975年4月~1977年3月までの2年間、悪の組織・黒十字軍から、「5つの力を一つに集め」、世界を守ってくれました。
私は5人のメンバーの中で「カレー大好き」キレンジャーが特に印象深く、カレーを食べる度に懐かしく思い出しています。
「ゴレンジャー理論」でよく言われることは、
アカレンジャー:熱い熱血漢のリーダー。アオレンジャー:我儘ながら大活躍する。キレンジャー:カレー好きの盛り上げ役。モモレンジャー:紅一点で皆のアイドル。ミドレンジャー:地味な縁の下の力持ち。
この5人が役割のバランスをうまく取り、一人一人が最大限の力を発揮して初めて敵を倒せる。5つの力を一つに合わせてこそ、勝利の雄たけびが叫べるのです。
一人一人が各々の個性を発揮する。特に、たとえ地味でも縁の下の力持ちの存在は欠かせないと思います。そして、出自・性質・能力、何もかもバラバラの5人が、黒十字軍という共通の敵に立ち向かっていくことによって、最強のスクラムが組めるのです。
この図式は、現実世界の様々な組織にもそのままあてはめることができると思います。
仕事の成果という共通の目標に向かっていくことで最強のスクラムが組めるのではないでしょうか。
ゴレンジャーでは誰もがアカレンジャーになれる訳ではありません。
第一、メンバーの全てがアカレンジャーになろうとすれば、他の必要な役割の担い手がいなくなるでしょう。
子供の「ごっこ遊び」も同じこと。みんながアカレンジャー役をやりたがったら「ゴレンジャーごっこ」はできません。
ゴレンジャーに必要なのは、それぞれのメンバーの使命を相互理解し認め合って一人一人の個性を活かし、「5つの力を一つに合わせて」、黒十字軍という敵に立ち向かっていく強固なスクラム。
逆に言えば、黒十字軍という共通の敵が団結の源であり、それは、現実社会でも同じことだと思います。
それぞれのメンバーの使命を相互理解し、認め合い、一人一人の個性を十分活かし、仕事の成果という共通の目標に向かってスクラムを組むことが必要とされるのではないでしょうか。
一つの考え方として、皆が自分の力を十分に出せれば、組織に英雄は不要ではないかと言えるのではないかと思います。一人の英雄に頼り切っている状況で、もしその英雄が倒れたら、組織は即刻立ち行かなくなる。それを私は懸念しています。
たとえば、劇団の看板役者が自分一人目立つことだけ考えていては他の役者が育たず、劇団としての戦力が上がらない。ということになりかねないのではないでしょうか。
看板役者が魅力的なのは勿論、全ての役者が持てる力を最大限に発揮してこそ大きな感動や笑いを与える芝居につながる。そう言える気がします。
それぞれの使命を相互理解し、認め合うことで一人一人の個性が活かされていく。私はそう信じています。
そのためにも、メンタルヘルスを大切に考え、心の健康を壊さない環境が必要ではないかと思うのですが、今の社会の現実を見ると、その気質が浸透していないように感じられます。
誰もが捉え方の幅を拡げ、互いの価値を認め合うことができれば、個々の力も存分に出せる。
そうした前提があってこそ、「適材適所」と言えるのではないかと私は思っています。
ゴレンジャーには、毎回のクライマックスの戦闘に入る前に、敵に向かってメンバー一人一人が名乗った後、「5人揃って、ゴレンジャー!」という決め台詞があります。
この、「5人揃って」というところが非常に大事で、5人揃うことで初めて無敵の力を発揮できる。組織というものは、一人一人の力が合わさって初めて十分に機能するということを言い表しているのだと思います、
毎回のエンディングナレーション「5つの力を一つに集め、世界を守れ、ゴレンジャー!」にも同じ思いが込められているような気がします。
「みんなの力を一つに集め、共通の目標に向かっていく」
それが、私の願いです。
お楽しみ様でした。

組織の中には「役割」があり、リーダーだけでは立ち行かない。これが、「ゴレンジャー理論」です。また、一つの考え方として、皆が自分の力を十分に出せれば、英雄は無用。一人の英雄に頼り切っている状況で、もしその英雄が倒れたら、組織は即刻立ち行かなくなる。ということが言えるのではないでしょうか。それぞれの使命を相互理解し、認め合うことで一人一人の個性が活かされてこそ、「みんなの力を一つに集め、共通の目標に向かっていく」ことができる。私はそう信じています。
投稿者プロフィール

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