「怖い」と言う勇気〜自分のため人のため〜
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
怖いものを怖いと言える。
嫌なものは嫌だと言える。
これも一つの勇気であり、大切なことだと思います。
毎週サンテレビで再放送を観ている「太陽にほえろ!」
先週から、新刑事(岩城創・ロッキー)が登場しました。
着任早々、防弾チョッキの使用許可を願い出るロッキー。
1年前、別の署にいた刑事になりたての頃、犯人に胸を撃たれて九死に一生を得て以来、自信を喪失し、拳銃恐怖症となり、今回刑事に復帰するまでレスキュー隊員をしていました。
着任後、初の捜査で、先輩(ゴリさん)の指示を受けながら、拳銃を持った犯人を撃つことができず、別の刑事(ボン)が足に被弾する事態となります。
ゴリさんの叱責に防弾チョッキを着ていれば撃っていたと反論し、ミスをしても自分が死ぬだけで済むため趣味の登山も一人で行くという彼にとって、防弾チョッキは護身用ではなく、相手に殺人や殺人未遂を犯させないためのものだったということにゴリさんは気づき認めながらも、拳銃が怖いのではないかという現実を突き付け、怖いものを怖いと言えないことに厳しく意見します。
私にも思い当たる節があります。
感情が高ぶった相手に包丁を向けられた時、相手を自ら取り押さえようとはせず、一旦その場を離れて警察に電話し、駆けつけた警官に「これぐらい自分で何とかせえよ」と言われましたが、私にとっては、私に傷を負わせることで相手を罪人にしないためにも自身での対処はあり得ないことでしたし、包丁(で傷を負うこと)が怖いという気持ちも確かにありました。
怖いものを怖いと言うことも、負の体験を話すことも、勇気のいることには違いないと思います。
同じく、仕事や日常などのあらゆる場で、自分が怖かったり嫌だと感じることについて声をあげ、率直な気持ちや、そのことが自身に何をもたらすかを主張することは非常に大切ではないかと、一つの考え方として思えるような気がします。
そして、それは、自分のためだけではなく、罪やハラスメントその他の過ちを犯させないという、相手のためにもなるのではないかと思います。
怖いものは怖い。
嫌なものは嫌。
素直にそう言える勇気と、それを無理なく発動させられる空気。
そのあり方について日々考えたいと改めて思います。
お楽しみ様でした。

怖いものを怖いと言える。嫌なものは嫌だと言える。素直にそれができる勇気と、それを無理なく発動させられる空気は大切だと思います。気持ちや自分にもたらす影響について率直に伝えることは、自分のためだけではなく、罪やハラスメントその他の過ちを犯させないという、相手のためにもなるのではないかと思います。怖いものや嫌なものを素直にそう言える勇気と空気のあり方について日々考えたいと改めて思います。
投稿者プロフィール

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