人を育てるということ〜丸投げ厳禁!〜
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご相談いただき、ありがとうございます。
私にも経験がありますが、職場において、上司が部下に「仕事は自分で覚えるもの」と何のレクチャーもせず、困惑した部下が結果を出せないことを一方的に責め立てることがあります。
それは仕事の「丸投げ」に他ならず、よろしくありませんと言っても差し支えはないかと思います。
確かに、仕事において、自ら学ぶ姿勢や応用力は大切でしょう。
しかし、それは、最初にレクチャーや意識のすり合わせがあってのことで、それを怠っておいて即戦力にならないからと切り捨てるというのはいかがなものでしょうか?
適切な指示やフォローがなければ、部下が困惑し、問題が起こりやすいのは当たり前。仕事もコミュニケーションも風船と同じで空気がなければどうにもならないのではないでしょうか。
本来、即戦力になる筈の人でも、レクチャーも意識のすり合わせもない、人を大切にする姿勢もなければ良好なコミュニケーションを構築しようという空気もない。会社や上司からは何もせず期待するだけ。そんな環境で実力を発揮することは難しいでしょう。
「人を育てる」のは組織の役割。その学びの環境の中で自らも学びを求めて応用力を身につけるのは個人の責任。私は、そう思っています。それも、組織が役割を果たすという前提があってのことですが。
「丸投げ」で人は決して動いてはくれないでしょうし、本気でそれを望むのなら「ないものねだり」と言われても仕方ないのかもしれません。
適切にサポートし、良好なコミュニケーションを育む空気を作る。
それは、組織が個人に果たすべき役割であり、「丸投げ」でなく「任せる(成長を促すために権限を委譲し、サポートする)」ことができるようになってこそ、組織も個人も最大限の力を発揮できるような気がします。それができていないばかりに、力のある人はそれを出し切れずに去っていく。組織は宝の持ち腐れや手離しとなる。そうしたケースを目の当たりにすることが実に多いことが残念でなりません。
自身の体験も踏まえて、「人を育てる」ということがどういうことなのか、良く考えてみようと思っています。
お楽しみ様でした。

上司が部下に「仕事は自分で覚えるもの」と何のレクチャーもせず、できないことを一方的に責め立てるのは仕事の「丸投げ」に他ならないと思います。仕事もコミュニケーションも風船と同じで空気がなければどうにもならない。本来、即戦力になる筈の人でも、そんな環境で実力を発揮するのは難しいでしょう。「人を育てる」のは組織の役割、その環境の中で自らも学び応用力を身につけるのは個人の責任ではないでしょうか。自身の体験も踏まえて、「人を育てる」ということがどういうことなのか、良く考えてみようと思っています。
投稿者プロフィール

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