求めるのは先ず与えてから〜キリストと老子のコラボ〜

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

「求めよ、さらば与えられん」。

熱心に求めていけば必ず与えられるという、キリストの教えです。

「取らんと欲する者は先ず与えよ」。

何かを得たいなら先ずは他の人に与えることが大切だという老子の名言です。

「求めよ、手始めに先ず与えよ、さらば与えられん」。

心理カウンセラーの宇野謙一がカウンセリングを通じて感じていることです。

 

人間には、コミュニケーション欲求や承認欲求があります。

そして、残念ながら、他者に求めるばかりで自分は他者に何も与えていない、人はついそうなりがちなようにも思います。

 

たとえば、Facebook。

自分の投稿に「いいね」が欲しいのは誰でもそうで、自分に「いいね」がつかないのに他者の投稿に「いいね」するのが面白くなく、よしとしない人もいるでしょう。

中には、リクエスト機能を使って、「いいね」してほしいという欲求を明確に提示してくる人もいます。私は、そういった機能を使ってまで強引に求める気にはなりませんが、機能として存在する以上、それを利用することは悪いことではありません。

しかし、中には「投稿をどう評価するか、『いいね』するしないは閲覧者が決めるべきこと」とリクエストされることを良く思わなかったり、「個人の尊厳の侵害」と考える人もいるでしょう。

それ以前に、そもそもの内容の善し悪しについて振り返ったり、自分自身が他者の投稿を真剣に読み、「いいね」したことがどれくらいあったでしょうか?

 

たとえば、人とのコミュニケーション。

自分が他者とコミュニケーションを取りたいという強い欲求を持つことはいいでしょう。

しかし、その欲求を優先するが故に、相手の邪魔になったり、踏み込んでほしくないエリアにまで踏み込んでもいいものでしょうか?

自分がコミュニケーションを「ほしい。ほしい」ばかりで、相手の望むラインまで引き下がれているでしょうか?

 

「いいね」にせよ、コミュニケーションにせよ、自分が欲しがるばかりで相手に何も与えていないとしたら、自分がもらえる可能性も低い筈。

店の前で「買って!買って!」と子供が駄々をこねるほど、親が頑なに何も買ってくれないようなものではないでしょうか。

 

「いいね」が欲しければ、先ず自分が他者の投稿に「いいね」する。

コミュニケーションしたければ、先ず相手の許容範囲まで引き下がる。

本当に買ってほしければ、先ず親が納得する条件(手伝いや勉強をする、誕生日やクリスマスまで待つ など)を提示する。

「取らんと欲する者は先ず与えよ」だと思います。

 

もちろん、「求めよ、さらば与えられん」という希望の未来も捨てがたいものです。

だから、私は、この二つをコラボレーションした「求めよ、手始めに先ず与えよ、さらば与えられん」が大切だと思うのです。

「先ずは他の人に与えた上で熱心に求めていけば必ず与えられる」ということです。

これを、自身の心構えとし、カウンセリングにも応用したいと考えています。

 

お楽しみ様でした。

この手は、欲しがるあなた?あなたが与えようとしている相手?自分が欲しがるばかりで相手に何も与えていないとしたら、自分がもらえる可能性も低い筈。「先ずは他の人に与えた上で熱心に求めていけば必ず与えられる」ということではないでしょうか。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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