「寄り添い」と「良識」のバランス〜心ならずも突き放す〜
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
心理カウンセラーとして、障害者就労支援事業所の指導員として、クライエント様や利用者さんの気持ちや要望に寄り添うことを日々考えていますが、時折思うのが、様々な周辺の事情、言い換えれば「良識」とのバランス。
自身やカウンセラーのお仲間が向き合っている現実を見るにつけ、強くそう思います。
クライエント様や利用者さんに十分な支援を行うためには、カウンセラーや指導員・支援員自身の安全が保たれ、常に安定した心の状態でいる必要があると思いますが、是非を問わない無条件の寄り添いは、場合によっては、周囲の第三者への迷惑だったり、ルールやモラルに反することになってしまいます。
カウンセラーは家族や恋人にはなれませんし、指導員や支援員は井戸端会議をする友達であってはならないということですね。
エスカレートする要望を「寄り添い」の名の下に何でも受け入れてしまうと、周囲に害をなし、自身の立場や身の危険にもつながりかねないでしょう。
従って、本来の目的以外の意図が感じられる場合、「寄り添い」よりも「身の安全」「ルール・モラルの遵守」を優先することになります。
カウンセラーはクライエント様とカウンセリング以外の交流は持てませんし、指導員や支援員も然り。話し相手や相談相手も業務の一環ではありますが、ルールやモラル、周囲の迷惑などをお構いなしにはできません。
こうしたことは、カウンセリングや職場のみならず、様々な場で起こり得、考える必要のあることでほないでしょうか。
「身の安全」や「ルール・モラルの遵守」が保たれて初めて十分な支援や交流、健全な仕事や生活ができる。そう思います。
難しいのは、カウンセラーも指導員・支援員も、向き合う人々の多くが元々人との距離感がうまく取れない方ではないかということで、自身の裁量で様々な形で「寄り添い」と「良識」のバランスを図っていく必要があるだろうというところでしょうか。
「寄り添いて心ならずも突き放す」
ご静読ありがとうございました。

是非を問わない無条件の寄り添いは、周囲に迷惑をかけたり、ルールやモラルに反することがあると思います。カウンセラーは家族や恋人にはなれませんので、本来の目的以外の意図が相手に感じられる場合、身の安全やルール・モラルの遵守を優先することになります。寄り添いと良識のバランスを図り、十分な支援や交流を目指したいものです。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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