光を当てる場所~嫌われる意味~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
「北の国から」のこんなエピソードを、今、身をもって感じています。
純の友人正吉の祖父・笠松杵次は「へなまずるい」と近所で言われるような人物でした。
純も尻馬に乗るかのように、夕飯時に彼の話が出ると会ったこともない彼のことを悪しざまに言い、そのことで父に叱られます。
そして、後日、純が目の当たりにした彼の姿は、近所の評判とはかけ離れた(少なくとも自分にはそう感じられる)人物で、深く感じ入ることになるのです。
私自身、周囲の言葉を鵜呑みにすれば、厳しく言われても仕方がない、よく思われなくても仕方がない、というような方と実際に接してみて、周囲の言う事実は事実として受け入れながら、更には、それを裏付ける体験を自分もしながら、尚且つ、自分の目で見て肌で感じた全てで判断した結果が周囲と異なることはままあります。
恐らくそれは、「光を当てる場所」の違いによるものではないかと思います。
自分が目にする他人の良くない部分にばかり光を当てがちで、その中に見えているかもしれない良い部分に焦点を当てたり、その人を多面的に見てリフレーミングしたりすることは殆どない。そういう方がまだまだ多いような気がします。
その言動がその場の規範から外れているために周囲から嫌われることはありがちなようですが、そのような方と実際に向き合ってみると、自分の価値観を大切にし、物事を俯瞰して見、他者の目に押し潰されずに自分を保っていると感じることも多く、周囲だけでなく自分自身も良く思えないところがあるとしても、それを上回る好感を持つ自分がいます。
絶えず多面的な見方やリフレーミングを心がけることで周囲が抱かない好感を持ち、そこに光を当てる。その結果、よりその人を理解できるようになり、気持ちが通じ合い、関係を深めていける。それが、周囲と私の違いなのでしょう。
嫌われたくないために八方美人になることなく、常に自分を客観的に見つめ、冷静に自己評価できる。そこに「嫌われる意味」があると思いますし、そういう人を悪く思うことは私にはできません。
どんな相手に対しても、当たるべきところに光を当て、信頼関係を築き、お互いをいたわりあい、助け合える。
カウンセラーとしても、指導員としても、1人の人間としても、そうありたいですね。
お楽しみ様でした。

周囲が良く思わない人と実際に接してみて、判断した結果が周囲と異なることはままあります。恐らく、それは「光を当てる場所」の違いによるものではないかと思います。他者の良くない部分にばかり光を当てず、多面的な見方やリフレーミングを心がけ、周囲が抱かない好感を持ち、そこに光を当てる。嫌われないために八方美人にならず、客観的に自分を見つめ、冷静に自己評価できるところに「嫌われる意味」があると思いますし、そういう人を悪く思うことは私にはできません。どんな相手とも、当たるべきところに光を当て、いたわりあい助け合える信頼関係を築いていきたいですね。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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