条件に応じた関わり〜厚意のグッドチューニング〜

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

先日の「ごえん楽市」では、たくさんの方々に自分を発見する2つのワークに取り組んでいただきました。

家族でのご来場も多く、様々な年代の方のいろいろなお考えがとても新鮮に感じられました。

一つ反省点として、今回、お子さん向けのワークの用意がなかったため、小さなお子さんが取り組まれる際に質問の一つ一つについて、たとえば、「人とぶつかることがある」を「お友達とケンカしたりすることない?」と言い換えて説明したり、質問によってはそんな言い換えすらできないこともあり、充分に理解して楽しんでいただけなかったと思うと申し訳なさでいっぱいです。

改めて、様々な年代や状況に応じて条件を調整した適切な関わり方が必要だと思いました。

人が持つ条件は多岐に亘っており、故に、向き不向きを考えても、様々な事柄において個人差が生じます。

大学生の時、入部間もない(経験の浅い)後輩に無理に自身と同等の高レベルの対応を求めようとした同期を「いつでも自分と他人のレベルが同じだと思うな!」と叱りつけたことがありますが、この、「自分ができることは他人もできる」「自分が知っていることは他人も知っている」と言わんばかりの姿勢が、実は大変危険なものなのだと私は感じています。下手をすると、「自分の常識は世間の常識」「自分の正義は間違いのない正義」と自身の世界観・ルールを押し付けることになりかねないと思うからです。

他人が自分の規範に外れた言動をとることはよくあります。
自身の規範はもちろん、それが一般常識から外れているとすれば、よく思わない気持ちは理解できます。

しかし、生育歴や背景の違いはもちろん、それが、たとえば疾患などに起因しているとすれば、たとえその言動に問題があったとしても、厳しい目は本人自身にではなく疾患そのものに向けられるべきだと私は考えます。

同じ言動に対しても、相手の条件に応じて、どうすることが適切な対応かは異なる筈。

条件を無視して、表の言動のみ捉え、相手の本質を考えずマイルールに基づく厳しい目ばかり向けていても真の理解にはつながらないでしょう。

様々な場面において、様々な条件に周波数を合わせ、自分も相手も活かす適切な関わり方を心がけたいですよね。
これぞ、「厚意のグッドチューニング」。

お楽しみ様でした。

人が持つ条件は多岐に亘っており、様々な事柄において個人差が生じます。他人の言動が自分の規範と外れていても、相手の条件に応じて、どうすることが適切な対応かは異なる筈。様々な場面において、様々な条件に周波数を合わせ、自分も相手も活かす適切な関わり方を心がけたいですよね。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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