全ての出会いに損はなし〜人はどう変われるか〜
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
「汝が良妻を持たば幸福者にならん。悪妻を持たば哲学者にならん」
ソクラテスの名言の一つです。
良き妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる。そう友人に言ったとも子供の頃に聞いたことがありますが、そう遠くない昔には「女の幸せは男次第(逆もまた然り)」などと言うセリフが映画やドラマの中で度々飛び交うのを目の当たりにし、子供心に「それが結婚というものか?」と半信半疑でいたものです。
今となってはこの言葉、結婚生活の枠を超えて、「どんな出会いがあるかで人生は変わる」と解釈できる深みを持つものに思えます。
人生いろいろ。世の中、いい出会いばかりではありません。
むしろ、幸せな出会いより招かざる出会いの方が多いのではないかと思うほど、苦しさの連続。さながら、好物の肉料理を食べるのに健康のバランスを考えて嫌いな野菜を肉よりたくさん摂るかのようではないかという気がします。
しかし、考えてみますと、いい出会いで得る幸福より、悪い出会いから得られる学びや成長の方が遥かに大きく、意味のあるものなのかもしれません。
私自身は、「昔があるから今がある」というように無理に過去の「本来あってはならない体験」「しないで済むに越したことはない体験」を美化して考えることは大嫌いですので、たとえ結果論として今につながっているとしても、それらの体験を絶対に肯定はしませんが、一方で、その後の自分に活かすことを決して忘れていません。
「本来あってはならない体験」「しないで済むに越したことはない体験」は、あくまでも「あってはならないこと」だと私は考えていますが、その「あってはならないこと」から何を得るか。そこから自分がどう変われるか。このことは大切にしています。
悪い出会いは決して美化するものではないし、美化してはいけないものでもある。但し、学びや成長で「己を変える」いい機会でもあります。そう考えれば、「全ての出会いに損はなし」と言えるのではないでしょうか。
私は、悪い出会いによって、結果的に心理カウンセラーやメンタルケア・アドバイザー、障害者就労支援A型事業所の職業指導員としての今を得ました。
「本来あってはならない体験」を電子書籍にして一生学び続ける課題にもしています。
「全ての出会いに損はなし」
「本来あってはならないこと」を肯定したり、ましてや「昔があるから今がある」などと美化するものではないと私自身は思っていますが、「人はどう変われるか」という一点において、無下に扱ってもいません。
良い出会いなら、それを大切にして幸せを目一杯享受すればいい。
悪い出会いなら、自分が変わるきっかけにする。そして、後々、「あのことがあったから今がある」などと無理に思い込む必要はない。
それだけのことだと思っています。
良い・悪い全ての出会いをきっかけに自分を変えていける柔軟な姿勢は常に持っていたいですね。
お楽しみ様でした。

「良妻を持てば幸せに、悪妻を持てば哲学者になれる」とソクラテスは言いましたが、「どんな出会いがあるかで人生は変わる」とも言い換えられるこの言葉には、「全ての出会いに損はなし」と思わせられる深みがありますね。良い出会いなら、それを大切にして幸せを目一杯享受すればいいし、悪い出会いなら、自分が変わるきっかけにする。そして、後々、無理に美化して考える必要はない。それだけのことだと思っていますが、良い・悪い全ての出会いをきっかけに自分を変えていける柔軟な姿勢は常に持っていたいですね。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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