小さなことからコツコツと~大事の前の小事~ 

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

「大事の前の小事」ということわざがあります。

大きな物事を成し遂げる際の小さな事柄への心構えを示すもので、「些細なことにも気を配り、油断してはいけない(小さな見落としが成功を左右する可能性があるという戒めを含む)」「大きな目的を達成するためには、小さな問題や犠牲にはこだわっていられない」という2つの意味があるとされますが、現代では、前者の「油断せずに細心の注意を払う」という意味で使われることが多く、「何一つ、疎かにしたり、何かのために犠牲にしていいことはない」という信念からも、後者は認められないため却下します。

 

何らかの問題にぶつかったり、難題に挑もうとする時、先ずは、段階を踏んで解決や遂行に向かっていくと思います。

試験で出来る問題から先に解いたり(進捗しつつあるという大きな安心につながりますね)、若き日の豊臣秀吉の「三日普請」の逸話(塀の修理箇所を10等分にし、作業員も10組に分け、1組が1箇所を担当するというやり方で、全体の大きな負担を個々の小さな負担の集合体に変えたことで成功したのではないかと私は思っています)などですね。

 

今の仕事(障害者就労支援A型事業所の職業指導員)で利用者さんを指導する際にも、一般就労という大きな目標を前に、先ずは、目の前の小さな目標を一つ一つクリアし、その喜びを分かち合い、少しづつ成長していることを認める、ということを幾重にも積み重ねていく心構えが不可欠だと感じています。

 

どんなに立派な志や目標を持っていても、一人でできることや人間性には限界があります。

だからこそ、最初から高い山に登ろうとせず、何百何千メートルも泳ごうとせず、低い山に登り数十メートル泳ぎ切ることから始めて、小さな成功を積み重ねることで高みに近づいていく。

「急がば回れ」ですね。

 

「大きなことはできません。小さなことからコツコツと」

西川きよしさんが、1986年に参議院議員に出馬された際に有権者の方々に訴えた言葉です。

今は、ご子息でいらっしゃる吉本新喜劇の西川忠志さんが舞台で度々このフレーズを使われています。

そのシチュエーションから、ギャグとして扱われているイメージがあるように思いますが、人の心に響く名言として受け入れられているからこそ、そのような形に昇華することもできるのでしょう。

カウンセリングにも就労支援にも「スモールステップ(大きな目標を達成するために、目標を細かく分割し、簡単な内容から段階的に達成していく手法)」は大切だと思いますが、それを簡潔に体現しているのが、この「大きなことはできません。小さなことからコツコツと」という名言ではないでしょうか。

 

「大きなことはできません。小さなことからコツコツと」(西川きよし)

「偉そうな理論は言いません。痛みを知るピュアな心からコツコツと」(宇野謙一)

 

お楽しみ様でした。

何らかの問題にぶつかったり、難題に挑もうとする時、先ずは、段階を踏んで解決や遂行に向かっていくと思います。今の仕事(障害者就労支援A型事業所の職業指導員)で利用者さんを指導する際にも、一般就労という大きな目標を前に、先ずは、目の前の小さな目標を一つ一つクリアし、その喜びを分かち合い、少しづつ成長していることを認める、ということを幾重にも積み重ねていく心構えが不可欠だと感じています。「急がば回れ」ですね。「大きなことはできません。小さなことからコツコツと」(西川きよし)。「偉そうな理論は言いません。理論より痛みを知るピュアな心からコツコツと」(宇野謙一)。どちらも大切な心構えだと思います。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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