「待つこと」を楽しむ~期待と喜びの増幅~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
特養老人ホームの父に面会に行きますと、何やら介護士さんを困らせている様子でした。
父と介護士さんの話を併せて聴いたところ、入浴のことで文句を言っていたらしいのです。
ちょうど介護士さんに伝えられた時間がそろそろ来る頃でしたが、待ちきれないのでしょう。
私は、父に言いました。
「待つことも楽しみのうち。もうすぐ入れるから、それまでゆっくりテレビでも視よう」
元気な頃は、毎日のように出歩き、銭湯に入るのを楽しみにしていた父のことですから、入浴への強い期待感は理解できます。
せっかちな父のことですから、テレビを視ていても気持ちが入らず、待ちくたびれて退屈しているのも分かります。
その上で、待っている今この時をイラついた気持ちではなく、入浴する楽しみと喜びを想像しながら期待に胸を膨らませて過ごしてほしいと思っての言葉でした。
「待つこと」を退屈で楽しくないと感じる人は多いと思います。
電車内や待合室で、勉強するためだけでなく本を読んだりスマートフォンを見たりするのもそのためでしょう。
この時、私は更に続けて父にこう言いました。
「自分の人生もまだいいことがないけれども、『幸せはいつ来るの?』『好い人とのご縁はいつあるの?』と楽しみに待ってる」
幸せが来る順番を「待たされている」ではなく「待っている」と捉えて楽しんでいる訳です。
恋の行く末や「まだ見ぬあなた」との出会い。そうしたことも含めて今後の人生がどうなっていくのかを考え、動いている今の何と楽しいことでしょう。
父の場合は、猜疑心から介護士さんに伝えられた言葉を信用できず、不安やストレスから待ち時間が苦痛だったのかもしれません。
私は、何事も「待つこと」自体にワクワクし、あれこれ想像を巡らして楽しんでいます。
イベント前や、恋している時など、事前の準備や今後の展開を考える時間と行動が無上の喜びです。
「待つこと」を楽しみ、期待と喜びを何倍にも増幅させているのです。
そして、最も大切なのは、イベント当日や恋が成就した暁に、それをどう期待通りの素晴らしいものにするかということ。
それを考えながら、期待と喜びに胸を膨らませて「待つこと」を楽しみたいものです。
お楽しみ様でした。

私は、何事も「待つこと」自体にワクワクし、あれこれ想像を巡らして楽しんでいます。イベント前や、恋している時など、事前の準備や今後の展開を考える時間と行動が無上の喜びです。イベント当日や恋が成就した暁に、それをどう期待通りの素晴らしいものにするかということが大切だと肝に銘じ、期待と喜びに胸を膨らませて「待つこと」を楽しみたいものです。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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