満足感と挫折感〜考える幸せ〜
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
子供の情緒の成長のみならず、どの年代の方の一生続く成長過程においても、満足感(できた喜び)と挫折感(できなかった経験)の両方が必要である。
専門の精神科医の方々が言われるように、私も常々そう考えています。
誰かに相談したり、カウンセリングを受けるほどの悩みを抱える人(そうでなくても前向きな成長過程の中で受診される方もおられると思いますが)は、挫折感なり失敗体験なり、何らかのマイナスが既に生じていると考えられますが、そこを乗り切ることで仮に満足感とまではいかなかったとしても、プラスに転じる気持ちや体験を得られるには違いない。私はそう信じており、誤解を恐れずに言えば、挫折感を味わうことはその人の人生にとってむしろ好ましいことだとすら思えるくらいで、成功や満足ばかりの人生の方に(本人の努力あってのことだとしても)不安を感じます。
人は、常に挫折や失敗があるからこそ、そこから何かを考えることができる。
成功よりも失敗から学ぶことの方が多いのではないでしょうか。
そう考えると、無責任な言い方に思われるかもしれませんが、様々な挫折や失敗体験、悩みや問題などがあるのは、成長が保証された「考える幸せ」の真っ只中にいるということではないか。そう思えてなりません。
武田信玄も「戦いは全勝してはいけない。心が緩んでいつか負ける原因になるからだ。少し勝ったくらいが一番いい」と言っていたそうですが、言葉を置き換えて「人生は成功や満足ばかりではいけない。心が緩んでいつか大きな挫折の原因になるからだ。少し失敗もあるくらいが一番いい」と考えれば、挫折や失敗の多い人生であっても、実りある大切な成長過程として受け止められるかもしれませんね。
余談ですが、何年か前、ある若いアスリートに金メダルの期待がかかっていた時、私は内心、「本人の人生を考えれば、今必要なのは『敗者の涙』だ」と、真の応援の意味でメダルに手が届かない方が良いと思っていました(実際にそうなりました)。
挫折や失敗は大きな宝。
「勝者の喜び」より「敗者の涙」を尊び、満足と挫折のバランスの取れた人生を歩む。
それも一つの幸せな生き方ではないかと思いますが、いかがでしょうか?
お楽しみ様でした。

誰の人生にも、一生続く成長過程において、満足感(できた喜び)と挫折感(できなかった経験)の両方が必要である。専門の精神科医の方々と同じく私も常々そう思っています。様々な挫折や失敗、悩みや問題などがあるのは、成長が保証された「考える幸せ」の真っ只中にいるということではないでしょうか。挫折や失敗は大きな宝。「勝者の喜び」より「敗者の涙」を尊び、満足と挫折のバランスの取れた人生を歩むのも一つの幸せな生き方ではないかと思いますが、いかがでしょうか?
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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