正論は一つではない〜それぞれの正義〜
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
人と人とのぶつかり合いには様々な形があります。
正しい考え、正論と正論が衝突するのも珍しいことではありません。
何故なら、多種多様な考え方がある中で、正論は一つではないからです。
テレビの集団ヒーローですら、勧善懲悪という基本路線がありつつも、その過程においてそれぞれの様々な思いや葛藤が交錯し、決して一枚岩という訳ではありません。
一枚岩になれないのは、それぞれが自身の思い描く正義のみを是とし、他にも正義の形があることを認めようとしないからではないかと私は思います。
組織や集団において、それぞれが、特に立場の強い者が、自身の考えのみを是とし、様々な正論があることを認めようとしない構えであったなら、全体の結束は崩れ、大きな戦力ダウンを招くだけでなく、下手をすれば崩壊へとつながります。
中でも、職場という組織は、どうしてもまだまだ立場による序列が強く、上の位置にある者の心掛け一つで、他の何物をも認めない偏った正論の無法地帯と化してしまいます。その結果、違った正論を持つ相手を追い込み、その精神をぶち壊し、休職・退職・カウンセリング受診などに至らせてしまう。
「愚か者」の一言につきますね。
一般の事業所でも同じことですが、精神的に問題を抱える多くの方々が利用される障害者就労支援事業所では、たとえ利用者の方々に対してではないとしても、その目につくところで、職員同士が、相手を詰める・罵倒する・偏った意見を一方的に押し付ける、といったことは御法度です。それを見た利用者さんに恐怖を与え、事業所内の雰囲気を悪くすることになるからです。現実に、そういう場面を、その悲惨な結末を、これまで何度も目の当たりにしてきました。
一人一人が、それぞれの正義を大切にしながらも、「正論は一つではない」ことをしかと弁え、広い視野を持ち、様々なやり方や考え方を認め合って一つの目的に向かって切磋琢磨していく。一人の英雄の力によらず集団の力を結集して事に当たる。これが組織の理想形ではないでしょうか。
「正論は一つではない」と様々な正論の存在を認め、切磋琢磨しながら、その時々に最も適した正論を模索していく。
これが一番の「正論」ではないかと私は思います。
お楽しみ様でした。

「正論は一つではない」ため、違った正論を持つ者同士による正論と正論の衝突も決して珍しくはありません。組織において、それぞれが、自身の考えのみを是とし、様々な正論を認めなければ、全体の結束は崩れ、下手をすれば崩壊します。「正論は一つではない」と様々な正論の存在を認め、切磋琢磨しながら、その時々に最も適した正論を模索していく。これが一番の「正論」ではないかと私は思います。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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