執着の終着駅~「こだわらない」ことへの「こだわり」~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
皆さまは、何かに「こだわり」を持たれてますか?
仕事、趣味、食べ物、ファッション etc
たくさんの人にいろんな「こだわり」があると思います。
私とて、例外ではありません。
ですが…
私は、時々、この「こだわり」を無性に捨てたくなります。
「こだわり」を捨てられたら、どれほど生活が変わるか。どれほど幸せか。
「こだわり」を持つ自分が疎ましくすらあります。
「こだわり」は、ある意味、その人の象徴かもしれません。
「こだわり」が、その人の心を満たし、人生を豊かにすることもあるでしょう。
「こだわり」がよいものを作るために欠かせないこともあります。
その反面、「こだわり」が損失を招くこともあるような気がします。
また、よいものを作るという目的にこだわるなら、その手段への「こだわり」を捨てた方がいいこともあるでしょう。
「こだわり」を捨てれば選択肢は増えます。
酒を飲むことへの「こだわり」を捨てれば、酒代が浮き、健康にもいい。
一つの野球チームへの「こだわり」を捨てれば、勝敗に一喜一憂するストレスがなくなり、どこの球場のどの席ででも観戦が楽しめる。
あらゆるものへの「こだわり」を捨てれば、あれこれ探し回らなくても、今そこにあるもので事足りる。満足できる。
「こだわり」を持ち続けて、一杯飲みたいの、勝ったの負けたの、あれがいいのこれは嫌だのと、満足と不満を行ったり来たりするより余程幸せな気がします。
人間同士が衝突する、考えが食い違う、お互いに認め合わない。
ここにも、人としての理想・信条・価値観といったところに、それぞれの「こだわり」が介在しているのではないでしょうか。
一番捨てたい、捨てねばならない「こだわり」はそれかもしれません。
「こだわらないこと」
それが、多様性の時代に相応しい「こだわり」
執着の終着駅。
そんな気がします。
お楽しみ様でした。

「こだわらないこと」こそ究極の「こだわり」。執着の終着駅。そんな気がします。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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