理論より体験~傷ついた心を癒すもの~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

6月12日のブログで私はこう書きました。

>人は意識の有無に関わらず、人とのつながりを欲していると思います。

>人とのつながりは、生きていく上で必要な精神的刺激(ストローク)。

生きていく刺激~あなたがそこにいることを私は知っています~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。 ご訪問いただき、ありがとうございます。   人は意識の有無に関わらず、人とのつながりを欲している…

いろんな方とお話をさせていただく中で、何らかの形で、この「人とのつながり」に苦しんでおられると感じることが多いです。

思うように(求めれば求めるほど)コミュニケーションが得られない人。

家族の愛情に恵まれなかったが故にそもそもその存在を信じていない人。

具体的な出来事を理由に自分と他者との扱いに差があると感じている人。etc。

 

人は、精神的刺激(ストローク)を必要としており、時には、マイナスの刺激でさえも得ようとします。

だから、どんなにうるさがられたり嫌がられたりしてもコミュニケーションを求めにいったり、恵まれなかった愛情の替りを家族以外の誰かに求めたり、他者との差別化に怒り・憤りを露わにするのでしょう。

そうしたことは、本来の目的から言えば、逆効果になっているのではないかと思われますが、それでもいいから、マイナスのストロークでもいいから、何らかのつながりがほしいのが人というものらしいです。

 

求めるコミュニケーションが得られない・家族の愛情に恵まれない・公平な扱いを受けられない。

これらは、それぞれ深い心の傷である筈です。

そして、嫌がられてまでコミュニケーションを求めたり、家族の愛情というものの存在を信じられなくなっていたり、周囲を信用できなくなっていたり、というところまで追い込まれている人は、単に、自分の振り返りだのセルフ・カウンセリングだのカウンセラーの寄り添いや理論だので救いを得ることは難しいのではないかと思います。

 

思うようにコミュニケーションが得られない人には、当面誰かが本来求める相手の代わりをする。

家族の愛情が信じられない人には、具体例を見せたり、疑似体験をしてもらうなどして、愛情を肌で感じてもらう。

公平な扱いを受けられないでいる(と思っている)人には、その原因となった出来事を本来あるべき形で再度体験してもらう。

 

要するに、喪失体験で傷ついた心を癒すには、理論より、本来そうあるべき体験をする以外にない。

私はそう思います。

なので、私のカウンセリングでは、思い通りにいかない現実の中でカタルシス(浄化)やリフレーミング(視点を変えて見つめる)は勿論、本来そうあるべき体験をどう得ていくか、を大切に考えようと思っています。

 

お楽しみ様でした。

喪失体験で傷ついた心を癒すには、理論より、本来そうあるべき体験をする以外にない。ような気がします。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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