自信がないのはダメなこと?~3ないの法則~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

自分に自信がないこと、自分の能力のなさを自覚していることは、そんなにダメなことでしょうか?

 

もちろん、仕事やカウンセリングその他において、相手に不安を抱かせないために「自信がない」「自分の力では無理」などという発言はご法度でしょう。

しかし、それはあくまで表面上のこと。

実際に絶対的な自信をもって物事に取り組んでいる人がどのくらいいるでしょうか?

 

私は、自分の力を分析した上で、現実的な自己評価に沿って、実際の思いとは別に、仕事とは関係のないところで「自信がない」「能力がない」と口にすることがあります。

そのあたりのところについては、6月19日のブログでも述べさせていただいています。

自信のない理由~はずれ経緯慎重派~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。 ご訪問いただき、ありがとうございます。   明石家さんまさんの著書で読んだことがありますが、この…

私のように、サイトを持ち、個人事業主として活動しているカウンセラーはもちろん、どんな仕事に携わる人も、その道の「プロ」です。

「プロ」として活動する以上、対外的、あるいは内面的に「自信がない」「能力がない」と発言したり思ったりすることは、「あるまじき発言」「自覚を欠いた甘い考え」と言われても無理のないことでしょう。

しかしです。

怖いものを怖いということが一つの勇気であるように、「自信がない」「能力がない」ことを率直に自覚し、それに則って対応にあたることも、「プロ」としての勇気ある誠意ではないか?私はそう思うのです。

 

「自信がない」「能力がない」というのは、「プロ」としての自覚を欠いた「逃げ」などでは決してなく、現状をしっかりと見据えて事にあたろうとする慎重さと、現状を楽観視しない厳しい姿勢の表れである。即ち、「プロ」として真摯に問題や業務に取り組もうとするからこその現状に対する自己評価だと言えるのではないでしょうか。

「自信がない」「能力がない」から目の前の仕事や問題に向き合わないのではなく。「自信がない」「能力がない」ことを理由に逃げたりせず、自信や能力がなければないなりに精一杯対策を立てて取り組んでいく。「自信がない」「能力がない」ことを自覚しておればこそ、より積極的に問題解決や業務遂行、自己の向上に向けて動けるというもの。

私は、そう思えばこそ、顔や口には出さずとも、「自信がない」「能力がない」と考えることを少しも「プロ」として「あるまじきこと」「自覚を欠いた甘い考え」だとは思っていません。

むしろ、「プロ」だからこそ、そうした謙虚な姿勢が求められて然るべきだと思っています。

少なくとも、「私が担当するからには絶対大丈夫」「私にまかせなさい」などと言う医師やカウンセラーを私は信用しません。

誰にも「絶対」や「100%任せて安心」など有り得ないからです。

 

ここで言えるのは、現実的な自己分析に基づく「自信がない」という謙虚さ、「自信がない」「能力がない」を理由に仕事や問題から「逃げない」姿勢、「プロ」として活動する以上「やるしかない」という積極性、この3つの「ない」が必要ではないかということです。

現実的な自己評価・分析をした上で、それを真摯に受け止め、「自信がない」「能力がない」と思ったり、TPOを弁えた上で口にすることは、何ら恥じることではなく、悪いことでもない。むしろ、傲慢さのない、人として好ましい姿勢だとすら思えます。

ということで、私は、「自信を持たない」「逃げない」「やるしかない」を「3ないの法則」として掲げ、真摯に事にあたることを旨とし、今日も精進するのです。

 

お楽しみ様でした。

現実的な自己評価・分析をした上で、それを真摯に受け止め、「自信がない」「能力がない」と思ったり、TPOを弁えた上で口にすることは、何ら恥じることではなく、悪いことでもない。むしろ、傲慢さのない、人として好ましい姿勢だとすら思えます。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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