全ての感情を大切に〜心の中の天使と悪魔〜

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

人には様々な面があります。

その時々で感情が変わることもあり得るでしょう。

 

同じ他者の言動でも、

あの時は許せたことが今は許せない。

あの人のは受け入れられるが、この人のは無理。

相手にとっては不公平且つ理不尽なことかもしれませんが、自分にとっては自然な感情であり事実である。

それは仕方のないこと、というより無理のないこと。

一つの考え方として、それで良いのではないかという気がします。

 

ザ・ドリフターズの番組で「財布を拾った警察官」のコントを観ると、心の中で(財布を交番に届けるかどうかで)天使と悪魔が葛藤しているのがよく分かります(同じパターンで「酔った同僚女性を家まで送った男」というのもあります)。

これが人間本来の姿。どちらも本当の自分。

私にはそう思えます。

 

ポジティブ思考やアンガーマネジメントが重要視される昨今、ネガティブ思考に陥ったり感情的になったりすることが全面的によくないことだと思われがちな空気を私は感じることがありますが(厳しい自己評価ですら「卑下」「自分に不利益」と批判される理不尽な現実も見ています)、ネガティブ思考も表に出る言動も全て本人の大切な感情であり、「よくないこと」と捉えるよりも感情の奥の背景に考えを及ぼし理解に努めることが一人一人にとって大切ではないかという気がします。

 

心の中には天使と悪魔がいる。

そう思っている方、その「心の中の天使と悪魔」の存在に気づいておられる方も多いのではないでしょうか。

 

ポジティブ思考やアンガーマネジメントではどうにもならない感情は誰にでもある。

その時々で誰もが「いい人」にも「悪い人」にもなり得る。

人間それで当たり前。

「心の中の天使と悪魔」がそうさせるのだと私には思えます。

そして、一つの考え方として、心の中の悪魔を追い出す必要はないと言ってもいいような気がしています。

人間には、様々な相反する感情が存在しており、片側だけの感情で一方的に暴走したり抑圧したりしていては、感情の疲弊がストレスとなり、心身に悪影響を及ぼしかねないのではないか。私は、それを懸念しています。

全ての感情を大切に、バランスを取りつつ、心の中の天使と悪魔の共存を図っていくのが一番ではないかという気がします。

 

自分のどんな感情も排除することなく大切に受けとめ、どんな自分も全て本当の自分と認めて慈しむ。

無理にポジティブにならなくていいし、腹が立ったら怒ればいい。自然体が一番。

自分の思考や感情について悩むことがあったら、立ち止まってそんな風に考えてみるのも決して悪くはない。そう思います。

 

但し、マナーやルールを逸脱しない範囲内で。

 

お楽しみ様でした。

人間の心の中には天使と悪魔がいて、それ故にポジティブ思考やアンガーマネジメントではどうにもならない感情が誰にでもあると思います。無理に心の中の悪魔を追い出そうとせず、全ての感情を大切に、バランスを取りつつ、心の中の天使と悪魔の共存を図り、自然体でいるのが一番。自分の思考や感情について悩むことがあったら、立ち止まってそんな風に考えてみるのも決して悪くはない。マナーやルールを逸脱しない範囲内でならそれで良いのではないかという気がします。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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