自分より相手を見る~どこを向くのか~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
人には「主観」というものがあります。
そのため、100%誰かのための言動はできない。
相手のためを思っての言動であっても、その中に必ず「主観」が入ってしまう。
それほど、純粋に誰かのために何かをすることは難しい。
私は、そのことを自身の経験から学んでいます。
たとえば、芸能人や著名人の方が被災地で炊き出しボランティアなどを行う場合。
世間に「売名行為」ととられないよう、別の支援方法を考える、ということもあるようですね。
それでも、結果的に「炊き出しをしよう」という結論になるのは、「そう思われて困るのは、あくまで我々であり、被災地の皆さんのことを考えればやった方がいい」という考えから。ある方の発言としてそう聞いたことがあります。
自分達のことより被災地の皆さんの方に意識を向けているからこそ出せた結論ではないでしょうか。
物事を行う時、如何に自分よりも相手に意識を向けられるか。
もし、私が、カウンセリングを行う際に、「上手にやろう」「クライエントからクレームがないように気をつけよう」と無難にカウンセリングしようとする時点で、既に、意識を向ける方向を違えている。そんな気がします。
誰にとっても、「意識を向ける方向が違う」ということは、目の前の相手ではなく、自分のことを心配する、つまり、自分のことばかり考えて相手を見ていない、ということ。
一つの考え方として、そういうことも言えるのではないかと思います。
今後、どのような形でカウンセリングやメンタルヘルスケア等に関わるにしても、傲慢な人間でないことはもちろん、自分より相手に意識を向けられる姿勢を持ち続けられるカウンセラーでありたい。
物事に対して「意識を向ける方向が違う」ということがないように、という意味でそう心したいと思っています。
お楽しみ様でした。

人には「主観」というものがあるため、100%誰かのための言動はできない。純粋に誰かのために何かをすることは難しい。私は、そのことを自身の経験から学んでいます。どのような形で他者と関わるにしても、傲慢な人間でないことはもちろん、自分の意識が「どこを向いているか」を考え、物事に対して「意識を向ける方向が違う」ということがないよう心したいと思っています。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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