心を殺してはいけない理由〜みんなこれから生きていく~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

昨日、再放送の「はぐれ刑事純情派」で安浦刑事(演 藤田まこと氏)が犯人にこう言っていました。

「この世の中に、人を殺していいという理由はない。何故なら、お前はこれから生きていくからだ」

「人」に「の心」を付け加えて置き換えると、この言葉の意味が更に増すと思います。

 

あくまで、一つの考え方としてですが…。

「人の心」は繊細なものです。

豆腐よりも壊れやすく、一度凍ると氷よりも解けにくい。

だからこそ、以下のなぞかけが真実味を帯びてきます(自画自賛)。

─コミュニケーションとかけまして、風船と解きます。

─「空気がないと、ふくらみません」

「人の心」を殺してしまうような空気の中で、殺された心のままで、どうして他者とコミュニケーションが取れるでしょうか?

「人の心」を殺しておいて、「協調性がない」だの「自分のことしか考えていない」などと言うのは、的外れ・筋違いも甚だしいでしょうね。

 

「この世の中に、人を殺していいという理由はない。何故なら、お前はこれから生きていくからだ」

この言葉を、以下のように置き換えてみると、自分の心も他者の心も殺してはいけないことに気づきやすいかもしれません。

「ここ(会社その他の組織やグループ)に、人の心を殺していいという理由はない。何故なら、自分たちはこれから同じ目的を持って生きていくからだ」

誰もが同じ目的に向かっていくのに欠かせない大切な存在。一人一人が持てる力を存分に発揮できてこそ全体の力は高まる。

「人の心」を殺して、力を封じ込めたところで、組織にとって何のメリットもない(あるとすれば自分だけ良い思いをしたいと考える個人にくらいでしょう)。

 

「人の心」を殺すもの。結果的にモチベーションや生産性を低下させるもの(「今までできていたことができなくなった」の原因としても考えられますね)。

ハラスメントはもちろん、不満・不安・恐怖などから、怒り・萎縮・心のバランスの崩壊などの様々な拒否反応を生じさせる個々の言動の全てが該当するでしょう。

「自分が理解できないことは認めない」という考え方や、それに基づいて(自分の理解力不足が原因で理解できていない可能性を考えず)頭ごなしに相手を否定することもそうですね。

無論、思うように動けていない。結果を出せていない。こうしたことで、自ら心を閉ざしてしまう・心を殺してしまう。ということもあるでしょうが(私にも経験があります)、それも、先の様々な拒否反応が背景にあるとすれば、同じことだと思います。

 

この世の中で、組織やグループで、共に生きていく誰もが大切な仲間。

誰一人、粗末に扱われたり「命」や「心」を殺されていい筈がない(尊敬できる人や素敵な異性などに「心」を奪われることはあるでしょうが)。

だから、自分が存在する全ての場(会社その他の組織やグループ)で先の言葉をスローガンにできれば。そう思えてなりません。

 

「ここに、人の心を殺していいという理由はない。何故なら、自分たちはこれから同じ目的を持って生きていくからだ」

 

お楽しみ様でした。

「人の心」は、豆腐よりも壊れやすく、一度凍ると氷よりも解けにくい。そんな繊細なものだと思います。コミュニケーションは風船の如く、「空気がないとふくらみません」。「人の心」を殺してしまうような空気の中で、殺された心のままで、どうして他者とコミュニケーションが取れるでしょうか?ハラスメントはもちろん、不満・不安・恐怖などから、怒り・萎縮・心のバランスの崩壊などの様々な拒否反応を生じさせる個々の言動の全てが「人の心」を殺すもの。結果的にモチベーションや生産性を低下させるもの。そう思うが故に、「ここに、人の心を殺していいという理由はない。何故なら、自分たちはこれから同じ目的を持って生きていくからだ」というスローガンを自分が存在する全ての場(会社その他の組織やグループ)で掲げたくてなりません。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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