他者に興味を持つ〜コミュニケーションのプロローグ〜
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
相手に興味を持つ。
カウンセラーにとっても、クライエント様を尊重しリスペクトする前段階として大切だとされていることです。
コミュニケーションの第一章が「尊重」だとすると、「相手に興味を持つ」は、プロローグだと言ってもいいほどではないかと私は思っています。
高校入学後、最初にできた友人と親しくなったきっかけは、体育(剣道・柔道のいずれかを選択)の授業後にその友人が「自分、なんで柔道にしたん?」と話しかけてきたことでした。
今にして思えば、元々私と友達になりたいという気持ちがあって、柔道云々は声をかける理由づけに過ぎなかったのかもしれませんが、それでも、友達になろうとしたということは、私に興味を持ったということだったのでしょう。
大学時代、部活の後輩の入部時に、それまで誰も一見一言では読めなかった彼女の名前を私が読めたというので驚き混じりに喜ばれたことがあります。
クッキーを焼いて振る舞うこともありますが、追加注文や「こんなの作って」とリクエストされるなど大いに受け入れられて良好なコミュニケーションにつながることもあれば、お礼はおろか何の反応もないこともあります。
これら全て、相手や相手のすることへの興味の有無がそうさせるのではないでしょうか。
理由や事情にもよるかもしれませんが、概ね、相手からの声がけや自分の言動に対する何らかの反応は、人の心を豊かにし、無反応は、モチベーションの低下につながりかねない。私は、そう思っています。
先日も、たとえば、「次の日曜、市民フェスタに行かない」という誘いに対して、①「行く!行く!」②「日曜は毎週エステなの」③「次の日曜、市民フェスタがあるんだね。一緒に行こうと思って誘ってくれたんだね」のうちのどれが誘いの言葉をきちんと受け止めているかという問いの答えの正解は、テキスト上は③らしいのですが、ここで、この問いに取り組んだ人の疑問として、③は非現実的ではないか、どこでどんなことをするのかという質問(興味)を経た上であれば、①の答えがより理想的であり、②の答えも場合によっては「面白そうね。だったら行くわ」に変わるかもしれない、など、興味の有無が受け答えに大きく影響するのではと、白熱した分かち合いの場をもったばかりです。
過去の苦い体験をも踏まえて、「相手に興味を持つ」ことが如何に大切か、改めて考えている今日この頃です。
但し、相手が踏み込んでほしくない領域にまで踏み込まないように注意が必要だとは思いますが。
お楽しみ様でした。

コミュニケーションの第一章が「尊重」だとすると、さしづめプロローグは「相手に興味を持つ」ではないでしょうか。理由や事情にもよるかもしれませんが、概ね、相手からの声がけや自分の言動に対する何らかの反応は、人の心を豊かにし、無反応は、モチベーションの低下につながりかねない。そういう気がします。過去の苦い体験をも踏まえて、踏み込み過ぎないように「相手に興味を持つこと」が如何に大切か、改めて考えている今日この頃です。
投稿者プロフィール

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