初心忘るべからず〜日常の中の気づき〜

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

昨日の朝、雨模様のため傘☔を持って出勤しました。

天候不順のため、いつもは外でお弁当🍱を食べられる職場(障害者就労支援事業所)の利用者さんも事務所に残られ、席を並べての昼食件お喋りタイム。

 

天候不順だと、やはりそうしたところに話題がいきがちで、「傘☔持ってきた?」「忘れて帰らないようにね」といった言葉が自然と出てきます。

 

そこで、一瞬のひらめきで口をついて出たのが「傘☔と初心は忘れたらあかん」という一言。

さすが指導員、さすが心理カウンセラー、と自画自賛するほどでもありませんが、なかなかの名言ではないでしょうか?

思わず、「今、私いいこと言いましたよね?」と強調したくらいに自分を褒めたい気持ちでした。

 

初心忘るべからず(慣れると慢心しがちだが、初期の新鮮で謙虚な気持ちを忘れずに)。

世阿弥の言葉で、()のように捉えられがちのようですが、ここでの「初心」は、「初心者」の「初心(未熟な状態)」だといいます。

「始めたばかりの頃の下手だった記憶、味わってきた悔しさや恥ずかしさ、ここまで積み重ねてきた多大な努力を忘れてはいけない」という意味で、加わて、過去の未熟な状態だけを思わず、今の自分も未熟だと自覚せよ。だそうです。

ここまでの字面にはできませんが、私が常に心していることでもあります。

 

特に気をつけているのが、「自分の立場を勘違いして他者との間に上下関係を作らない」「立場に溺れて無神経な言動をしない(無意識に人を傷つける危険性が極めて高い)」ということ。

世阿弥の言う「初心」を忘れず、「自分は未熟だ」と常に思っていなければ到底できることではありません。

 

私が「自分は立派な人間ではない」と公言するのはこういうこと。

「卑下」や「謙遜」、「自分にとって不利益」などという小さな次元や狭い視野に収まるものではないのです。

 

人を偉くするのは立場ではなく、その心と行いだと私は思っています。だからこそ、訳知り顔に説き聞かせるような言葉や文章を好みませんし、自分にはできません。できたとしてもやる気はありません。

 

ランチタイムの会話の中でのひらめきが、忘れかけていた初心を思い起こさせてくれ、また一つ勉強できました。

大切な気づきは、わざわざ学びの場に求めずとも、日常の中にこそあるものですね。

 

ちなみに、昨日、傘☔は見事にどこかに忘れました。

 

お楽しみ様でした。

「傘☔と初心は忘れたらあかん」。職場(障害者就労支援事業所)のランチタイムでの利用者さんとの会話の中から生まれた名言です?!物事に慣れても最初の新鮮で謙虚な気持ちを忘れず、いつまでも「自分は未熟だ」と自覚しておかなければならない。人を偉くするのは立場ではなく心と行い。だからこそ、私は訳知り顔に説き聞かせるような言葉や文章を好みませんし使いません。こうして、大切な気づきは日常の中にこそあるという気づきを得ましたが傘☔は見事にどこかに忘れた人間味あふれる心理カウンセラー宇野謙一です。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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