「ない」不満より「ある」有難味~当たり前田の自己管理~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
近く、職場の健康診断があります。
気ままな一人暮らしで管理監督してくれる人もいない中、年相応に順調に衰え行く身体は、検査の度に注意事項が増え、時には別途検査を促されることもあります。
上を見ればきりがないのですが、幾つになっても特にこれといった注意事項なしに健康に過ごされている方もおられることを考えると、恨めしく思うこともままあります。
それでも、これまでこれといった大病もせず、何より、中学1年12歳で風疹を患って以来、40年以上寝込んでいない頑丈な身体でいられるのは有り難いことなのでしょう。
「完璧な健康体でない」不満より、「寝込まずにいられる頑丈さがある」有難味と言えそうですね。
「ない」不満より「ある」有難味。
「ない」という欠乏感ではなく、「ある」という豊かさに目を向け、心が満たされる。そんな奥深い言葉だと思います。
「ない」不満ばかりでは、心の平穏が失われがちですが、「ある」ものに目を向けることで小さな幸せに感謝できるようになり、物事を前向きに捉える姿勢が、心だけでなく、行動にも健康的に影響するようです。
よく、事例として取り上げるのですが、出産や子育ての苦労を訴える人がいて、その方たちのフォローに苦労する周囲の人がいる時、お互いに「自分の大変さに配慮してほしい」という気持ちが働きます。特に、男女を問わず、異性との交際や結婚、子作りを望みながら果たせずにいる人にとっては、「自分が得たくても得られない幸せを得ているのに、まだ不満を言うのか」という不快感につながることは想像に難くありません。何故なら、私自身、立場的心情的にそちら側に近いところにいるからです。
そこで、「ない」不満より「ある」有難味を意識し、お互いが「人生のパートナーや愛する家族に恵まれている」「恋愛や結婚、子育てで思い悩むことがない」ことを我が身の幸せと捉えると、全く違う世界が見えてこないでしょうか。
どんなことにでも、小さな幸せや変化を探し出し、感謝することを意識する。他人と比較することで生じる「ない」という感覚を手放し、自分自身の「ある」に集中する。これが肝心だと言われます。
結局、心身ともに、健康については自己管理なのではないかという気がします。
健診であれこれ言われる前に、日頃から運動や節制をする。
他人の幸せを羨む前に自分の幸せを数える(もちろん、そこに他者のつらさを思いやる気持ちがあることが大前提だと思いますが)。
こうした自己管理による心身の健康の維持には意識的に取り組みたいですよね。
当たり前田の自己管理。
皆さんもいかがでしょうか。
お楽しみ様でした。

「ない」不満より「ある」有難味。どんなことにでも、小さな幸せや変化を探し出し、他人と比較することで生じる「ない」という感覚を手放し、自分自身の「ある」に集中する。結局、心身ともに、健康については自己管理。こうした心身の健康の維持には積極的に取り組みたいものです。当たり前田の自己管理、皆さんもいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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