淋しいのは自分だけじゃなかった〜クリスマスの想い出と気づき〜

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

この年(56歳)になると、クリスマスだからといって、一緒に過ごす女性がいるでもなく、自分は誰かにプレゼントしても自分がもらえることはなく、独り者には家族でパーティーなどという楽しいイベントもなく、「自分への贈り物」の名目で近所のディスカウントショップで目についた1人用の電気鍋を買い、2個バックのヤマザキの苺のショートケーキを今日と明日で1個ずつ食べるだけのこと。

この時期になると思い出すのが、もう30年以上昔、若き日のある女性とのプレゼントにまつわるエピソードと気づきです。

中途採用で入社してきた同じ部署の後輩女性(仮にIさんとします)とは、不思議とフィーリングというか、気持ちが合いました。
不謹慎ながら、仕事中にも関わらず、たくさんの話をしました。
本当に楽しかった。

入社初年度は、Iさんの希望で、言われるままに、何かは忘れましたが、欲しがっていた品物をクリスマスプレゼントとして渡しました。
私にとっても、「女性にクリスマスプレゼントする」という心に残る楽しいイベントでした。

間もなく、Iさんが同じフロア内で部署異動した後も、仕事のやり取りその他のことで益々交流は深まっていき、いつしか、Iさんが心密かに自分を好きでいてくれているらしいと感じるようになっていました。

今の私なら、それだけで充分「言われなくても今年もクリスマスプレゼントをする」理由になるのですが、当時の私は、告白された訳でもなく、付き合ってもいない自分が「頼まれもしないのに女性にプレゼントをする」ということに遠慮というか罪悪感があり、本当はIさんにその年もクリスマスプレゼントをしたかったにも関わらず、前年のような要望が何もなかったことから、淋しいと思いつつそうしませんでした。

すると次の日、Iさんに「今年は宇野さんからクリスマスに何ももらえなかったのが寂しかった」と言われたのです。

私は、今年は何の要望もなかったからと言い訳し、あまつさえ、自分があげなくても他にプレゼントしてくれる人はいるのでは?と今から思えば無神経極まりない言葉をIさんに言ってしまったのですが、Iさんは、「他にそんなことをしてくれる人はいない」と重ねて「私から」何ももらえなかった寂しさを訴えました。

そこで私は思いました。
「自分に『Iさんにプレゼントしたい』と言う想いがあったのだから、言われなくてもそうすれば良かった」と。

あくまで結果論ですが、そうしなかったことで、「淋しいのは自分だけじゃなかった」のでした。

そして、「何も言わなくても気持ちを察して積極的に自分と関わってほしい」というIさんの想いと、「時には自分の想いに正直になることも必要(それができないせいで誰かを傷つけることがある)」ということに気づいたのです。

もちろん、「悪いことをした」と改めてプレゼントしたことは言うまでもありません。

結局、当時の私には、それ以上自分からIさんとの仲を深めることができず、悲恋に終わってしまいましたが、この時の気づきは、ほろ苦い恋の想い出と共に深く心に刻み込まれています。

次に誰かとこのような関係性を持つことができたなら、2度とIさんとの悲恋の時と同じ過ちは繰り返すまいと固く心に誓っています。

「50にして天命を知る」心理カウンセラーでも、クリスマスイブにこんなことを考えている、まだまだ青春真っ只中の未熟な中高年です。

メリークリスマス!

この時期になると思い出すのが、もう30年以上昔、若き日のある女性とのプレゼントにまつわるエピソードと気づきです。中途採用で入社してきた同じ部署の後輩女性(仮にIさんとします)に、初年度は彼女の希望通りにクリスマスプレゼントをしましたが、翌年は、プレゼントしたいと思いながら、何見割れなかったため、何もしなかったところ、Iさんに「今年は宇野さんからクリスマスに何ももらえなかったのが寂しかった」と言われたのです。「淋しいのは自分だけじゃなかった」こと、そして、「何も言わなくても気持ちを察して積極的に自分と関わってほしい」というIさんの想いと、「時には自分の想いに正直になることも必要(それができないせいで誰かを傷つけることがある)」ということに気づきました。もちろん、「悪いことをした」と改めてプレゼントしたことは言うまでもありません。クリスマスイブには必ずこの古き良き想い出に浸っている、まだまだ青春真っ只中の未熟な中高年です。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

コメントはお気軽にどうぞ