程度の問題~客観的に見る~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
5月28日のブログにも書きましたが、人は、傲慢であるよりは謙虚でいるべきであるものの、それも程度問題で、必要以上に自分の価値を下げる必要は全くなく、客観的に観察した自分をありのまま見せたいものだと思っています。
顔は心のモニター?~言霊の力~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。 ご訪問いただき、ありがとうございます。 「大切な思いを持てばこそ、イメージも言葉も大切なもの…
もっと堂々と相手の思いを受ければよかった。
もっと堂々と自分の思いを伝えればよかった。
後で振り返ってそう後悔することも多いのではないでしょうか。
自己評価も他己評価も、高過ぎると傲慢さを招き、低過ぎると不要な自信喪失に繋がるようです。
①「自分は(あの人は)できる(自分を振り返らない・誰も意見してくれない)」
②「自分は(あの人は)できない(自己不信から積極性に欠ける・本来の自分に気づいてもらえない)」
①は、過ちを正す機会に恵まれず、②は、場合によっては、自分のみならず周囲にも悪影響を及ぼす。
いずれにしても不幸です。
特に②の場合、「自分に厳しい」や「謙虚」を超えた不要な自己不信が他者に不安を与え、時には傷つけすらします。
折角、仕事を依頼しても、自信なさげな反応をされたら「大丈夫か」と不安になるでしょう。
折角、誰かに恋をしても、相手が及び腰で振り向いてくれなかったら傷つきもするでしょう(30年前、自己評価の低かった自分が、ある女性にしたことです。今となっては、詫びても詫びきれない。土下座して謝罪したい。申し訳ないことをしてしまったと、深く反省しています)。
「うちの子に限って」と盲目的に信じ込んだり、「うちの子は何をするか分からない」と頭から疑ったりせず、事実を客観視し、是非を見極めること。
「自分でいいのか」と遜ったりせず、信頼されて仕事を依頼されている自分、恋されている自分、という事実を客観視し、全力で対応すること。
他者の意見を真摯に受け止め、傲慢にならず謙虚でいることも大切ですが、過度に自己評価を下げず、客観的に認めている自分で堂々といればいい。
そう思います。
因みに、星新一氏のショートショートに「程度の問題」という一遍があります。
某国に潜入したスパイが、用心し過ぎるあまりに挙動不審な行動を続けて、本国へ帰還させられる。
後任のスパイは、不用心過ぎて直ぐに身分がバレ、人からもらった毒入りの菓子を疑いもせずに食べて死亡する。
こういうことです。
何事も程々が一番。
お楽しみ様でした。

頭から疑ったり決めつけたりせず、事実を客観視し、見極めること。評価とは、常にそうありたいものですね。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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