自分の立場(役割)を全うする~何のためにそこにいるか~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。

ご訪問いただき、ありがとうございます。

 

「私は、自分の仕事を忠実にやりたい。自分の立場を全うしたい」

「免許がない!」という映画で西岡徳馬さん演じる自動車教習所の教官が、路上教習で「もう一時間やった方がいい」とハンコを押さず、「時間がないんです」と懇願する主人公(舘ひろしさん演じる映画スター。本人のたっての希望で主演映画の撮影を中断してもらい、免許合宿に来ている)に確かこう言っていたと記憶しています。

 

「自分の立場を全うする」

私は、このことを大切にしたいと思っています。

これは、「与えられた役割や責任を最後までやり遂げること」を意味し、責任感を持って自分の職務や義務を果たすことが求められるものだと理解しています。

 

「やるべきことを完遂する(単にこなすだけでなく、結果に責任を持つ)」

「使命を果たす(何をすべきか、何のためにそこにいるのかという使命を認識し、果たそうと努力する)」

「責任感と覚悟(強い責任感と、困難があってもやり遂げるという覚悟)」

こういった要素の中で、最も重要だと思うのが、「何のためにそこにいるのか」という認識。

残念ながら、この認識の欠落が至る所で見られるのが現実のようです。

私自身、職場(障害者就労支援事業所)の利用者の方に対して、言葉がけの至らなさから無用の自責の念を抱かせてしまったり、仕事上の苦しさにご本人から打ち明けられるまで気づくことができなかったり、そこのところを反省する毎日です。

ただ、相手の方が私に萎縮したり遠慮することなく気持ちを伝えられる(「言えば分かってもらえる」という信頼は得ているものと「いい意味で自惚れて」います)、良好な関係性の中でしっかり思いを聴けたことが唯一の救いだとは思っています。

 

これまで、私自身が逆の立場に立った時、今の私と真逆の対応が数多くありました。

特に多いのが、部下を管理したり、お客様と真摯に向き合う役割を持つ人が、それをおざなりにして自身の優秀さに溺れ、他者を否定したり結果的に潰したり、といったようなことです。

自分の立場(役割)について「何のためにそこにいるのか」という認識をしっかり持っていれば、そうしたことにはならないのではないかと度々考えさせられます。

そう言っている自分自身も、反省の絶えない中で仕事をしているのですから、如何にそれが難しいことであるかということなのでしょうね。

 

カウンセラーとして、指導員として、そして何より人として、少なくとも「絶対に人を傷つけない」ことだけは守りながら、「何のためにそこにいるのか」という認識をしっかり持って、「自分の立場を全うする」ことに努めたいと思っています。

 

お楽しみ様でした。

「自分の立場を全うする」。私は、このことを大切にしたいと思っています。「やるべきことを完遂する」「使命を果たす(何のためにそこにいるのかを認識する)」「責任感と覚悟」といった要素の中で、最も重要だと思うのが、「何のためにそこにいるのか」という認識。残念ながら、この認識の欠落が至る所で見られるのが現実のようです。自身の能力に溺れ、他者を否定したり結果的に潰したり、といったような過ちを犯さぬよう、カウンセラーとして、指導員として、そして何より人として、少なくとも「絶対に人を傷つけない」ことだけは守りながら、「何のためにそこにいるのか」という認識をしっかり持って、「自分の立場を全うする」ことに努めたいと思っています。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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