受け入れる勇気~「嘆く」より「対策する」~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
どうにも変えようがない状況にぶつかった時、どうされていますか?
現状をきちんと理解し、受け入れ、ポジティブ思考で「対策する」方もおられれば、変えようがない現状を受け止めきれず、ネガティブ思考で「愚痴」や「嘆き」に走ってしまう方もおられると思います。
5月21日のブログで、「事情や状況によっては、現状を理解したり受け入れたりせず、別のあり方を「考える」ことの方が道理にかなっていることもあるような気がします」と書きましたが、
「耐える」ばかりが能じゃない~大事なのは考えること~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。 ご訪問いただき、ありがとうございます。 人が生きていく上で様々な苦難に遭遇します。 その時、…
事情や状況がそれを許さない場合に、変えようがない現状を受け入れ、「嘆く」より「対策する」のは、事と次第によっては勇気のいることでしょう。
たとえば…
メンタル不調であることを認めず(認めたくなくて)、周囲がいくら勧めても医療機関の受診を拒否する人。
自分のイメージとかけ離れた小柄な役者をキャスティングせざるを得ず、「あなたがもっと背が高くてシュッとしてたらねえ…」と愚痴ばかり言う劇団の座長。
用意された食材の質が自分の理想と違っていて思い通りに調理できず、「モノが悪い」「これでは料理できない」と文句を言う料理人。
いずれも、変えようがない現状を受け入れ、「嘆く」より「対策する」姿勢がなければ事態の好転はないものと考えられます。
きちんと受診する。「小柄であること」を活かす(或いは逆手に取る)演出を考える。食材の質の悪さをカバーする創意工夫をする。
そうすることで、適切なメンタルヘルス対策につながり、より良質な劇に仕上がり、理想通りとはいかないまでも美味しい料理が完成することでしょう。
変えようがない現状を受け入れるのは難しいことです。認めたくない・妥協したくない気持ちも分かります。
しかし、事態を好転させるには、認める勇気と受け入れる行動力で、「嘆く」より「対策する」ことではないでしょうか。
たとえば…
自身のメンタル不調を自覚し、医師の診断を「医師が言うからにはそうなんだろう」と淡々と受け入れ、全て医師の指示通りに動く人がいます。
足の関節を痛めていてリハビリに取り組んでいる現状を、「親からの遺伝」「年相応」と受け入れ、「年齢的に誰にでも起こり得ることだから」と平静に向き合う人もいます。
私自身、コロナワクチンの副作用で帯状疱疹に罹った結果、帯状疱疹後神経痛が左足に残ってしまったことを「自分だけに起こっていることではないから」と一生付き合うつもりでいます。
みんな、そうでないと前に進めないと分かっているからだと思います。
それでも、「対策する」前に「嘆かずにはいられない」現状はどこにでもあります。前向きに進んでいく第一歩として、まず、思い切り「嘆く」ことは必要だと思います。
そして、その後は、どうにも変えようがない現状を受け入れ、「対策する」ポジティブ思考を持たれれば、と思います。
お楽しみ様でした。

理想通りでない、且つ変えようのない現実を受け入れる勇気と対策に取り組む行動力が必要だと思います。
投稿者プロフィール

- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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