セルフ・カウンセリング~寝返った理由~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
今日は、ちょっとした自己開示を。
そして、他愛もない打ち明け話をしながら自分の振り返り(自己理解=セルフ・カウンセリング)をしてみます。
元々私は、プロ野球は巨人ファンでした。
理由は至って単純で、子供の頃に雑誌で読んだ、前年の最下位から優勝を奪回するまでの物語に感動したからです。
父は、それを聞いて、「そんなことなら、先に藤村冨美男の物語を読ませるんだった」と嘆いてましたが。
とはいえ、スポーツ少年とは程遠い文学少年だった私は、野球中継よりも読書に夢中で、特に巨人巨人と一喜一憂しない子供でした。
今から思えば、巨人の成績に関知しないところで地元チーム阪神のことも気にかけていたように思います。
最初に自分の感情を疑問視したのは1985年。
阪神が、巨人・広島と三つ巴で争い、リーグ優勝と初の日本一を成し遂げた年です。
この時、高校生だった私は、何の違和感もなく阪神の優勝を望み、喜び、級友と(巨人ファンであることは伏せて)共に応援していたのです。
もしかすると、「巨人はまた優勝するから、今年くらいは阪神の優勝を見てみたい」という気持ちがあったのかもしれませんが、この時期の自分は、紛れもなく阪神ファンでした。
その後は、また元通り巨人ファンとして、何度も巨人の優勝を喜びました。
社会人となってからは、「世間話」と称して、職場の阪神ファンの先輩に「今年、巨人強いですねえ」とわざと話しかけたり(あくまでもコミュニケーションの一環として)したこともあったくらいです。
その間、阪神が終盤まで優勝を争い、惜しくも逃した年もありました。
そうすると、また、そうした時は(今年は巨人の優勝はない、ということもあってか)、にわか阪神ファンにまたなるのです。
そして、2003年。
阪神が18年ぶりのリーグ制覇を成し遂げたあの年、私の気持ちは阪神一色でした。
優勝を心から喜び、シーズンが終わった時、私は父に「結婚したい女性がいる」「巨人ファンをやめた(阪神ファンになる)」と報告したのです。
周囲の巨人ファンの方達には「寝返った」とよく言われますが、「寝返った」大きな理由は、阪神の優勝や優勝争いの時には阪神を応援している自分、それを違和感なく受け入れている自分に気づいたからです。
本当は阪神ファンだった。少なくとも気づきを得た時点でそうなった。と言えると思います。
これは、「巨人ファンでありながら、ここぞという時には阪神を応援している自分」を見つめ続けてきた、ということでもあると思っています。
巨人ファンだという(頭の中の)事実にのめり込まず、その時の自分の感情に素直に従い、且つ客観視していた。大切な気づきだと自負しています。
他愛ない打ち明け話ですが、自分を振り返って見つめる参考になれば幸いです。
もしかすると、自分の本心は、今考えているのとは違うところにあるのかも…
お楽しみ様でした。

自分の感情に寄り添い、見つめ続けることで、本当の自分が実は思っていたのとは違っていることに気づくこともありますね。
投稿者プロフィール

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カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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