自信のない理由~はずれ経緯慎重派~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
明石家さんまさんの著書で読んだことがありますが、この方は、高校時代、所属していたサッカー部の試合の前夜は、自分がカッコよくシュートを決めるところしか思い浮かばなかったそうです。
大変な自信(自己への信頼)ですが、それぐらいの気持ちでないと何をやってもうまくはいかないのかな、とも思います。
また、自分の能力を客観的に見ることができていて、不毛な心配がなかったとも考えられます。
人それぞれ、「有言実行」だったり「能ある鷹は爪を隠す」だったり、様々です。
「有言実行」する人は、強い自信や決意を持ち、それを表に出す。
「能ある鷹は爪を隠す」人は、能力と自信を普段は表に出さない。
そういった違いはありますが、少なくともこれらの人達は、自分に自信を持っていると言えるでしょう。
「自信」の持ち方については、いくつかのタイプがあると考えられます。
①先述の、「(自分の能力を分かった上で)自信を持っていて、それを表に出す人・出さない人」
②「過剰な自信を持つ人」
③「(自分の能力を分かった上で)自信のない人」
④「(自分の能力を分からずに)自信のない人」
⑤「(自分の能力を分かった上で)口では、自信がないと言う人」
この中では、①の人が最も理想的だと思います。適切な自己評価に基づき、必要に応じて力を出せる人ではないでしょうか。
②と④の人は、自身を客観的な視点で見て、正確に「己を知る」必要があるでしょうし、③の人は、能力向上が課題でしょうか。
問題は、⑤の人です。
「自分の能力を分かった上で、口では、自信がないと言う人」の心の奥にはどんな気持ちがあるのでしょうか?
●自己評価が厳しく、慎重になっている。
●もしもうまくいかなかった時に「口ほどにもない」などと言われたくない。
●過去の失敗がトラウマになっている。
●口で言うほど「自信がない」とは思っていないが、他者の傲慢さを反面教師にして、(過剰に)謙虚でいる。
他にもいくつか挙げられるかもしれませんが、「失敗のリスクを回避したい」「傷つきたくない」という気持ちがあるのは確かなようです、
思惑がはずれたという過去の経緯が、自身を慎重にさせ、持てる能力が発揮できる場への参加を拒否させているのかもしれません。
場合によっては、たとえば、仕事では自身の損失(成果や評価につながらない)や職場の「宝の持ち腐れ」になったり、恋愛においては悲劇(自分から動けず、相手の想いに応えられない というような)を引き起こします。
自信過剰や自惚れ・傲慢などは論外だとしても、自己評価は甘過ぎず厳し過ぎず適正でありたいものです。
たゆまぬ努力で揺るぎない自信を持ち、適正な自己評価で能力を発揮できる場に参加し、自己実現(本当の自分がすることで、社会貢献につなげる)を果たしたい。
そう強く願う自分がいます。
お楽しみ様でした。

思惑がはずれたという過去の経緯が、自身を慎重にさせ、「自信がない」という心にもない言動をさせているのかもしれません。
投稿者プロフィール

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