無口にて候~ノンバーバルコミュニケーション~

くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。

コミュニケーションには、言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションがあります。
言葉を使わずに情報や感情を伝える非言語的コミュニケーション手法がノンバーバルコミュニケーション。
表情や視線、ジェスチャー、姿勢、身体的距離、声のトーンや速さ、服装などが含まれます。

決めつけは良くないですが、私は、顔つきを見れば、その人がどんな人間かある程度分かります。
たとえば、テレビで見かけて、「そのうち事件を起こすのではないか」と思った人物は、みなことごとくそうなっています。

「顔つきを見れば、その人がどんな人間かある程度分かる」。
これは、昔から言われることです。
もちろん外見だけで人を決めつけるべきではありませんが、実際には表情や目つき、話す時の雰囲気には、その人の内面が滲み出ることがあります。
例えば、口では丁寧なことを言っていても、目が笑っていなかったり、相手を値踏みするような視線を向けていたりすると、そこには隠しきれない敵意や軽蔑が見えることがあります。

人は言葉だけで相手を判断しているわけではありません。
むしろ、表情や視線、態度、声の調子といった「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」から、その人の本音や感情を敏感に読み取っているのです。
私自身、これまでの人間関係の中で、「言葉よりも態度の方が雄弁だ」と感じる場面を何度も経験してきました。

以前、ある方から「もっと身だしなみに気をつけた方がいい」などと、いかにも正論めいた口調で注意を受けたことがありました。
しかし、その時に強く印象に残ったのは言葉の内容ではなく、その人の表情でした。
表面的には穏やかに話しているようでいて、顔には相手を見下すような侮蔑や憎しみが浮かんでいたように見えたのです。
視線には冷たさがあり、「自分の方が上だ」と誇示したい感情が透けて見えたように思いました。
人は時に正論を武器にして相手を支配しようとしますが、本音は言葉よりもノンバーバルな部分に現れるのだと痛感した出来事でした。

また、職場ではパワハラ気質の年下上司と接した経験もあります。
自分が気に入らないと、無言で威嚇するように目を細めて睨みつけられたものです。
沈黙を使った圧力、とでも言うのでしょうか。
大声で怒鳴られずとも、その無言の視線には強い攻撃性が感じられ、向けられた本人には強烈なストレスとして伝わります。
これも典型的なノンバーバルコミュニケーションの一種でしょう。
言葉以上に、相手に恐怖や萎縮を与える力を持っていると言えそうですね。

これらとは逆に、穏やかな表情で話を聞いてくれる人や、適度にうなずきながら会話をしてくれる人には自然と信頼感が湧きます。
結局、人は「何を言ったか」だけでなく、「どんな態度で接してきたか」を強く記憶しているのだろうと思うのです。。
人を安心させるノンバーバルコミュニケーションということですね。

近年ではSNSやメッセージ中心のやり取りが増え、文字だけのコミュニケーションも多くなりました。
しかし、実際に対面すると、その人の空気感や目線、態度から受ける印象はまったく異なることがあるもの。
どれほど綺麗な言葉を並べても、表情や態度に傲慢さや敵意が滲めば、人は本能的に違和感を覚えます。
一方で、言葉数が少なくても、穏やかな眼差しや落ち着いた態度から誠実さを感じる人もいます。

「目は口程に物を言う」。
ノンバーバル(非言語的)コミュニケーションは、自分では隠しているつもりでも無意識に表へ出てしまうものです。
そのため、人間関係を良好に保つためには、言葉遣いだけでなく、自分の表情や態度、視線にも注意を払う必要がありそうですね。
人は思っている以上に、相手の「言葉にならない感情」を敏感に感じ取っているのだと思います。

人は誰でも、場合や相手によって無口になることがあると思います。
好きな人と一緒にいたり、美味しいものを食べたり、といった感動がそうさせるのは幸せなケース。
ここで述べた、侮蔑や憎しみや威嚇を意味する無口もあれば、何も言わなくても表情や態度で相手に安心感を与える無口もあります。
心理カウンセラー宇野謙一や渋い俳優さんのように、無口=不器用=男の魅力、というケースももちろんありますね。

「目は口程にものを言う」。
雄弁でなくてもいいと思うので、この言葉のように良い意味で「無口にて候」を貫き通す渋い男でいたい。
私個人のささやかな願いです。

お楽しみ様でした。

「目は口程に物を言う」。ノンバーバル(非言語的)コミュニケーションは、自分では隠しているつもりでも無意識に表へ出てしまうものです。そのため、人間関係を良好に保つためには、言葉遣いだけでなく、自分の表情や態度、視線にも注意を払う必要がありそうですね。人は思っている以上に、相手の「言葉にならない感情」を敏感に感じ取っているのだと思います。

投稿者プロフィール

宇野謙一カウンセラー
宇野 謙一くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。

カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。

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