教育機関に苦言をどうぞ~優秀な人だから意見できない?~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
「(あの講師は)優秀な人だから、こちらからは意見できません」。
もし教育機関の運営側からそんな言葉を返されたら、受講生はどう感じるでしょうか。
これは、仮定の話ではなく、私の周囲で起きた実話です。
確かに、経験を積んだ立派な講師には違いないでしょうが、マウントを含んだ過剰な自己開示に加え、経験値に基く決めつけで他者の意見を否定する傾向があった方。
その方の言動について苦言を呈したある受講生への運営側の対応が正にそうでした。
教育の場とは、本来「学ぶ人」が安心して意見を述べられる場所であるべきもの。
特に、担当講師の態度や言動に疑問を感じた場合、それを相談できる窓口が機能していなければ、受講生は孤立し、学びそのものへの意欲を失っていくでしょう。
しかし現実には、一部の教育機関では「講師の実績」「肩書き」「知名度」が絶対視され、受講生の声よりも“組織内の力関係”が優先されることがあるのも事実なのは、上記の実話が物語っています。
上記の例のように、受講生が「マウントを含んだ過剰な自己開示に加え、経験値に基く決めつけで他者の意見を否定するような発言があった」と相談したとしましょう。
ところが運営側は問題の本質を検証する前に、「あの先生は優秀だから」「実績のある方だから」「業界でも評価されているから」と講師を擁護し、実質的に受講生の訴えを退けてしまう。
上記の件が正にそうでした。
“優秀かどうか”と“適切な指導者かどうか”は別問題。
どれだけ知識や技術が高くても、相手を萎縮させたり、人格を傷つけたり、恐怖で支配するような指導が許される筈がありません。
教育とは、単に知識を与える行為ではなく、「人と人との関わり」の上に成り立つものではないでしょうか。
にもかかわらず、「優秀だから意見できない」という対応は、組織が講師個人に依存しすぎている状態、裏を返せば、「受講生より講師を失うことの方が怖い」という心理を如実に表していると言っていいと思います。
このような組織では受講生側が“問題を起こす人”として扱われやすいという深刻な問題も生じます。
「神経質すぎる」「受け取り方の問題」「あなたの努力不足では?」と論点をすり替えられ、被害を受けた側が沈黙へ追い込まれていった結果、周囲の受講生も、「ここでは本音を言ってはいけない」と学習しないでしょうか。
表向きは秩序が保たれているようで、その実、“空気に従うしかない閉鎖的環境”という状態に陥ります。
教育機関・教育とは本来、多様な意見や疑問を受け止めることで成長していく場だと考えると危険極まりないことです。
本当に健全な教育機関であれば、講師がどれほど著名であっても、「受講生からこうした声が上がっています」と事実確認を行い、改善点があれば率直に伝えるでしょう。
むしろ優秀な指導者ほど、自分へのフィードバックを完全拒否しない筈。
「優秀だから何も言えない」という組織は、教育をしているようでいて、実際には“権威”を守っているだけの場合があるとも考えられます。
学ぶ側が安心して声を上げられる環境。
立場ではなく内容で判断される風土。
そして、どれだけ実績ある人物に対しても必要な指摘ができる健全性。
教育機関に本当に必要なのは、そうした「対話できる空気」なのではないでしょうか。
お楽しみ様でした。

本当に健全な教育機関であれば、講師がどれほど著名であっても、「受講生からこうした声が上がっています」と事実確認を行い、改善点があれば率直に伝えるでしょう。むしろ優秀な指導者ほど、自分へのフィードバックを完全拒否しない筈。「優秀だから何も言えない」という組織は、教育をしているようでいて、実際には“権威”を守っているだけの場合があるとも考えられます。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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