ホワイトハラスメント~優しくしないで?~
くれたけ心理相談室大阪支部 心理カウンセラーの宇野謙一です。
ご訪問いただき、ありがとうございます。
以前、こんな謎かけを投稿しました。
【ととのいました 2026年2月13日】
「ホワイトハラスメント」とかけまして、
「結婚式の余興」と解きます。
その心は?
「要求がかしょう(過小・歌唱)ということもあります」
うのっちです💯😁
<ホワイトハラスメント(ホワハラ)>
上司が部下に対して過剰に配慮し、結果的に部下の成長機会を奪ってしまう。
・「働き方改革」を理由に定時帰宅を強制される
・無理に休暇を取らされるが、業務調整をしてくれずに仕事が終わらず困る
いつの頃からか、働き方改革だのハラスメントの概念だのルッキズムだのコンプライアンス重視だの、他者を傷つけたり苦しめたりすることへの規制が強くなりました。
そして、今、規制の反動からか、相手がどう受け止めるかは別として、「優しくし過ぎる」故の「ホワイトハラスメント」で仕事を任せてもらえないなどの理由で成長する機会を奪われていると感じてやる気を削がれた若い方達が次々と退職していくそうですね。
やる気がなく楽をしたいと思う人は、いわゆる「ぬるま湯」のような環境でも好んで受け入れるかもしれませんが、人間というのは大抵生きがいを求めるもので、上記のような若い方たちの気持ちも分かる気がします。
大学時代の私も、部活動の仲間と、「自分たちは何でも自分でやってしまって、これでは後輩たちの成長につながらないから気をつけよう」なんて話し合ってたくらいですから。
ホワイトハラスメントの意味は、上記の謎かけが示す通り。
パワハラのような暴言や怒鳴り、ロジハラのように独りよがりな正論で相手を精神的に追い込む、こういうのは論外として、相手の負担になるのを恐れるあまり、「仕事を自分で何でもやって、任せない」「残業禁止だと言って毎日提示で帰らせる」のが本当に「優しさ」「思いやり」なのでしょうか?
本人に何の確認もなく、健康状態その他の理由に勝手で独りよがりな配慮をする例も中にはあるんだとか。
明らかに、コミュニケーション不足による一方通行な「思いやり」。
やる気の低下や離職につながっても不思議ではないのでしょう。
折角の「思いやり」が、相手の能力やキャリアを不当に損なうのは残念なことです。
しっかりコミュニケーションを取り、本人の気持ちををきちんと聞くことや。成長の機会を奪わないことを前提にサポートすること。
要は、「厳しさ」と「思いやり」のバランスでしょうか。
「厳しさ」と「思いやり」のバランス。
私自身の経験を二つ。
①「宇野さん。今日何時?」
事務職をしていた頃、働き方改革により、残業への締め付けが厳しくなりました。
「なるべく定時で帰るように」というのは、ありがたい指示のようでいて、業務上通常1時間程度の残業が発生せざるを得ない状況にあってはありがた迷惑。
上記の謎かけのところで述べているような事態が実際に起こり得る訳です。
毎朝、上司に「宇野さん。今日何時(に終わる)?」と聞かれるのは精神的に負担でしたね。
答えた時間を縮められる(例 「19時です」と返答すると「じゃあ、18時半(に終わってね)」と言われる)のが分かっているため、それを見越して、本来の予定より長めに申告するようにしてました。
一種の「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック(最初にわざと大きくて通らない要求をして断らせた後に、本命の小さな要求を出すことで、相手に「譲歩した」と感じさせて承諾を得やすくする)」ですね。
もっとも、この上司の場合、「思いやり」というより、「会社の方針通りに動いてくれないと管理能力を問われる」という「自己保身」だったようですが。
②寮の食事が贅沢過ぎた
社会人1年目は会社の方針で寮生活(自宅から通勤可能な者でも)でした。
寮は2か所にあり、私は入社後すぐ本来の場所に移動になりましたが、最初にいた寮の食事が兎に角豪勢。
今日はステーキ、明日は鰻、といった具合に、連日、贅沢過ぎると言っていいメニューでした。
移動した寮ではそんなことはなかったため、恐らく最初の寮も入社当座だけのサービスだろうと思っていましたが、そうではなかったのです。
同僚から聞いた話では、相変わらず毎晩豪勢なメニューだとのこと。
何でも、以前、そこの食事が酷すぎると苦情が出て、「我儘や贅沢で言ってるだけだろう」と会社が調査に行くと、本当に酷すぎる食事だったので、管理人が厳しく叱責されて以来そうなったのだとか。
二つのエピソードからは、本当の「思いやり」や「厳しさ」ではなく、「こうしないと会社にうるさく言われる」という、相手ではなく自分を守ろうとする気持ちが見え隠れしているようで、少々分かりづらいですが、強制的な定時退勤は仕事に支障を及ぼしますし、毎日ご馳走ばかりだと健康に良くないし飽きも来る。どちらも今風の考え方だと「ホワイトハラスメント」になりそうです。
しっかりとコミュニケーションを取り、独りよがりでなく相手の気持ちを踏まえた「思いやり」と仕事や生活の上で当然のこととお互いに納得できる「厳しさ」とのバランスが大切ですね。
自己本位にただ「優しくしないで」ってことでしょうか。
お楽しみ様でした。

上司が部下に対して過剰に配慮し、結果的に部下の成長機会を奪ってしまう折角の「思いやり」が、相手の能力やキャリアを不当に損なうのは残念なことです。しっかりコミュニケーションを取り、本人の気持ちををきちんと聞くことや。成長の機会を奪わないことを前提にサポートすること。要は、「厳しさ」と「思いやり」のバランスでしょうか。
投稿者プロフィール
- くれたけ心理相談室(大阪支部)心理カウンセラー
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くれたけ心理相談室(大阪支部)は、大阪府大阪市・八尾市を拠点に心理カウンセリングを承っております。エリア外の皆様にも、Zoomや電話等によるカウンセリングにて対応させていただいております。
カウンセリングを通じて、「困っていた問題」 が 「新たな気づきや成長へのきっかけ」となることを心から願っています。
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